寺島実郎(専門調査会座長)に宇宙軍拡加担の責任を問う!/核とミサイル防衛にNO!キャンペーン

2008-11-26 08:50:43 | 社会
●寺島実郎氏に宇宙軍拡加担の責任を問う!

 宇宙の軍事利用に傾斜する「宇宙開発戦略本部」に抗議の声を!
            ( FAX:03-3505-5971 )

著名な論客の一人である寺島実郎氏(日本総研会長)に宇宙開発に関して
直接問い質す機会がありました(11月23日)。彼の答えの要旨を紹介します。

「宇宙も海洋も、自民党だけではなく民主党も含めた議員立法で基本法は
出来上がっている。今後政局がどういうふうに動くにしても、宇宙開発と
海洋開発という二つの柱は日本のサバイバルにとってものすごく重要だ」

「ミサイル防衛などにつながっていく危険性をはらんでいることを腹に括
ったうえで、…専守防衛の枠の中で『攻撃されたならばものすごく強いぞ』
という国を作っておくことは、今後の東アジアにおける日本のプレゼンス
を考えたら、私は軍国主義者でも何でもないけれども、ものすごく重要だ
と思う。早期警戒衛星だとか、動物で言えば耳の大きなウサギや目の大き
な動物のように、自分の危険をいち早く察知できる能力もなしに、国際社
会の中で発言していける基盤なんてない」

「全ての情報をアメリカに頼りながら、北朝鮮問題などに向き合っている
状況を脱していくためには、自分の国の国力とか国益を考えて、攻撃型の
兵器に対する平和主義はものすごく禁欲的に貫かなければいけないと思う
けれども、日本という国は、変な言い方で恐縮だが、やはり『夢見る乙女』
のようではいけない。日本という国をなめられてはいけない。それだけの
基盤、技術というものを蓄積していくためには、宇宙開発にしても海洋開
発にしても、しっかりとした舵取りをしなきゃいけない」

彼は、「宇宙基本法」施行により発足した「宇宙開発戦略本部」が、来年
09年5月をメドにまとめる「宇宙基本計画」を策定するための諮問機関で
ある「宇宙開発戦略専門調査会」の座長を務めています。

★5月21日、宇宙の軍事利用に道を開く「宇宙基本法」が、自公民などの
賛成によりわずか4時間のスピード審議で成立しました。その後、事態は
残念ながら予想通りの展開で推移しています。

◇8月27日 宇宙基本法施行、「宇宙開発戦略本部」発足
 …「実質的司令塔」となる事務局長に、宇宙産業(=軍需産業!)と関
  係の深い豊田正和・前経済産業省審議官を起用

◇9月12日 戦略本部第1回会合
 …09年5月をメドとする「宇宙基本計画」策定に向けて、「有識者」16
  人で構成される「宇宙開発戦略専門調査会」を設置
委員→青木節子(慶應大学・宇宙法)、朝倉敏夫(読売新聞専務取締役論
   説委員長)、北岡伸一(東京大学)、國井秀子(リコーソフトウエ
   ア取締役会長)、澤岡昭(大同工業大学学長)、庄山悦彦(日立製
   作所取締役会長)、寺島実郎(日本総研会長)、西田篤弘(元宇宙
   科学研究所所長)、藤森涼子(気候キャスターネットワーク副代表)、
   前田晃伸(みずほフィナンシャルグループ取締役社長)、松永真理
   (バンダイ社外取締役)、松本鉱(京都大学理事・副学長)、松本零士(漫画家)、
御手洗富士夫(キヤノン代表取締役会長・日本経
   団連会長)、毛利衛(宇宙飛行士)、渡辺捷昭(トヨタ自動車取締
   役社長)

◇10月1日 宇宙開発戦略専門調査会 第1回会合
 …寺島実郎委員を座長に選任
 …「宇宙開発利用体制検討ワーキンググループ」「宇宙活動に関する法
  制検討ワーキンググループ」を設置

◇11月4日 同専門調査会 第2回会合
 …弾道ミサイル発射を検知する早期警戒衛星や軍用通信衛星などの保有
  の検討を促進すべき、文科省が新規に計画している「災害監視衛星」
  は災害監視に特化せず、幅広く安全保障・危機管理に有効利用すべき、
  などとする事務局原案を提示
 …開発費が膨れ上がるなど問題山積で開発中止寸前だった「GXロケッ
  ト」を、偵察衛星など軍事衛星打ち上げに有用として開発続行を容認
  するよう求める資料を主契約企業のIHIが配布

◇11月27日 同専門調査会 第3回会合
   …「宇宙基本計画」骨子を確認する予定

◇12月2日 戦略本部会合
   …「宇宙基本計画」骨子を正式決定する予定

 
「ミサイル防衛」に象徴的に見られる通り、アメリカの軍事戦略に自衛隊
が統合される形での日米軍事再編が進行し、日米軍需産業が急速に一体化
する時代にあって、「専守防衛」型軍事力が成立するというのは幻想に過
ぎません。寺島座長の自負は、極めて危険なものと言わざるを得ません。
「戦後日本は軍需ではなく民生で生きていくべき」との持論とも大いに矛
盾するばかりか、日米軍需産業の掌の上で踊っているに過ぎないのではな
いでしょうか。彼が一貫して批判してきたアメリカの先制攻撃戦略に自ら
加担しつつあることに気づくべきです。

☆11月27日(木)の「宇宙開発戦略専門調査会」で宇宙の軍事利用に舵を
切る「宇宙基本計画」骨子が了承され、12月2日(火)の「宇宙開発戦略
本部」会合で骨子が決定されようとしています。ぜひ、宇宙開発戦略本部
あて(寺島実郎座長あてでもOKです)にファックス、電話などで宇宙の
軍事利用に反対する声を至急届けてください。また、それ以降にも働きか
けを継続してください。

 
 ◆ 宇宙開発戦略本部  (FAX)03-3505-5971

             (TEL)03-5114-1932 / 03-5114-1935

      〒107-0052 東京都港区赤坂1-11-28 赤坂1丁目森ビル9階

   http://www.kantei.go.jp/jp/singi/utyuu/index.html

(「開催状況」をクリックすると配布資料や議事概要を見られます)


【呼びかけ】「宇宙基本法」市民監視委員会(仮)準備会

  [連絡先]核とミサイル防衛にNO!キャンペーン
      
 (E-mail) kojis@agate.plala.or.jp

http://www.geocities.jp/nomd_campaign/



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