ハルムの動く日記

「はるむ職品工房」子狐はるむの日記というかアニメ・特撮メインの感想及びツッコミ。休止期間を抜けてぼちぼち再開中。

「 Yes! プリキュア5」23&24話

2007年12月07日 | プリキュア
Yes!プリキュア5 キュアドール! 秋元こまち

バンダイ

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 シリーズオススメ度★★★ セラムン度★★★ 

 すっかりTCGづいてしまって、視聴消化が後回しになってしまってる今日この頃。
劇場版をいつ見に行けるかわからん有様(正月かのぅ?・・・それまでやってればよいのじゃが)なので、とりあえずその前に追いついておこう、というワケでプリキュア5視聴強化月間にけってぇーい!(汗)

 今回のプリキュア5は、作画の出来不出来が激しくて、同じ回でも戦闘シーンだけ良くて他がガタガタだったり、その逆だったり。なんだか我らがこまち活躍回にはいつも乱れてるような気がするのですが気のせいですかそうですか。

 構成としては、敵がオトナ社会を象徴した会社組織で、その尖兵は「給料のため」「ボーナスの査定のため」「会社でトバされないように地位を守るため」という、実にわかりやすい動機で襲ってくる連中。いや、いろいろ身につまされます。社会人としては。「逆転!イッパツマン」以来のサラリーマンドラマ。
 その、「目先の現実」が大事なオトナ、に対して、「夢を叶える未来」が大事な少女、という対立構造。まぁ実際に夢を語ってるのはうららくらいなんですが。


で、今回観たのが7月放映分の23話「大ピンチ!悪夢の招待状」と24話「新たなる5人の力!」の前後編。

 ささいなコトで口げんかが発生し、そこから信頼関係に亀裂が入る今回のエピソード。敵の策略が始まる前に、売り言葉に買い言葉でギクシャクし始めてしまうリアルに嫌な空気がいつもと違って鳥肌立ちました。
「こまちは甘いのよ。優柔不断だわ」
「口を開けばのぞみ、のぞみって。アンタ他に友達いないの?」

 そこへ、今までの成果に業を煮やしていた幹部が作戦を直接指揮し、バラバラのところを狙って精神攻撃をかける。
 そのシーンが、プリキュア変身後の自分に、変身前の自分が詰め寄るという構図のバリエーション(幼少時や、自分の創作キャラの形をとったりするが、自分自身からの語りかけというカタチ)で、実に不気味に演出されていて良い。
 しかもその語りかけの内容が、「友達のせいで自分の思うようにできないんじゃないの?」というコトで、つまり「友達つきあいを切れば自分のストレスがなくなるよ」という誘惑。

 そもそも、のぞみに引っ張り込まれる形でプリキュアをやってる他の4人は、プリキュアをやらなければならない理由など無いワケで、この誘惑に堕ちて行ってしまう。 
 のぞみだけは、自分に何の取り柄も無いために、プリキュアとしてココの望みを叶えることによって自分を確立しようという目的を持っているのだが、まぁ今回はソコに触れることなく、最後まで抵抗するも陥落してしまった。

 後編の復活篇も、ちょっと説得というかメンタル面での救済描写がヌルく、深くテーマに入りきらなかったかな、という感じはあるものの、その後の戦闘シーンでの一人、また一人とお互いをカバーしあって共闘していく流れと台詞は、なかなかジンとくるものがありました。
「どんな目にあったっていい。あたしはのぞみと一緒に居たいのよ!!」
「かれんは一人じゃない。私も、みんなもいるわ。一人になんか、絶対にさせない!!」


 このあたりの流れを見て、やはり今期シリーズはプリキュアというよりセーラームーンなのだなと実感。
 何の取り柄もないが、前向きで包容力のあるリーダーが、行動を共にし、一緒に友達つきあいをしていくことで、他の孤独な魂を持つ4人を救済しているという構図。
 こまちとりんはともかく、うららとかれんは「他に友達がいない」とまで言われる孤独の魂ですからのぅ。

 なぜプリキュアをやっているのか? というトコロを登場人物にも視聴者にも再確認できた名編でした。

 この回からしばらく、新兵器(と新技)お披露目シリーズになって、戦闘シーンも結構頑張ってます。特に25話のアラクネア戦はなかなか魅せてくれます。
 キュアドリームの新技シーンは迫力ですヨ。
旧技はどう見てもにぎりっ屁でしたからのぅ。
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