オススメ度★★ 日本度★ CG妖怪見てらんない度★★ いや着ぐるみの方が微妙だ度★★★
賢帝歴三千何年だか、戦乱の世に覇者となるべく醍醐景光は、妖怪48体の像が鎮座する地獄堂にこもり、願いをかける。魔物がその代償として要求したのは景光の子の体だった・・・
てなわけで観てきました手塚治虫原作の「どろろ」。
途中で何度かくじけそうになりましたが、まぁなんとかみとどけましたヨ、2時間半。長ぇヨ!
なぜか「日本の時代劇」ではなく、「大陸風アジアンファンタジー」になってしまってるのが痛い。
いや、中国だかニュージーランドだかでロケしてるせいではなく、文化的にも設定的にも。
百鬼丸登場シーンでは、どこの行川アイランドやねん、みたいなビキニなダンスショー。なんかリンゴ食ってたり、天下統一のための地図は大陸の東の端の方だったり・・・いや、ひょっとしたら関東地方だけなのかも
関東地獄地震でも起きたか。
妖怪が微妙。CG妖怪は動きがしっくりこないし、着ぐるみ妖怪は存在感ありすぎて妖怪って感じがしないし。
まぁ、妖怪いっぱい倒してます編の2匹目はおはようこどもショーみたいである意味イイ感じだったし、
3匹目は化身忍者(変身忍者嵐)みたいでなかなかかっこよかったのだが。
もう原作で知られてるからか、ビジュアル的にバレバレだからか、どろろが女だというのが片っ端から見破られてるのに苦笑。柴咲コウの演技はなかなか良かったんだけども。でも「あなたのお名前なんてぇーの?」ってトニー谷はヤメレ。
不気味さを増した百鬼丸も、見えてない、しゃべれてない演技、演出で結構見せてくれる。
ただ、後半の醍醐編がもうダラダラダラダラと長くてツラい。そんなに中井貴一に気を使わんでもとか思ってしまった。
なんか最後、甘甘な展開がちょっとなぁ、てな感じ。
あと、お笑いタレント系の出演が目について鬱陶しいですな。演技は別に下手ってわけでもないんだけども。
まぁ、あんましオススメはいたしかねまする。まぁ俳優の誰かのファンなら、観に行っても損は無いかな、程度。