人間社会を支配する永遠のパラドックス

2020年06月06日 | 社内事情

最近になって初めて耳にするようになった
妖怪アマビエ
面白いことにこれ
元々はアマビコだったらしいですね
漢字で書けば
雨彦等々いくつかあるそうです。
何でアマヒコがアマビエになったかと言うと
江戸時代にこの絵を写せば
伝染病を避けられる
こんな噂が広まり
たくさんの人がアマビコの絵を描くようになったら
いつの間にか
コをエと間違える人が増えて
最後はアマビエが主流になったって話です。
みんなが間違えばそれが正しくなる
この良い例ですよね。
今の日本語も
私が若いころが正しいとすれば
間違いだらけです。
しかし今それをいちいち指摘しては
疎まれるだけです。
ですから
高齢になれば
自分が若い時と今は
言葉も生まれ変わった
そう理解して受け入れないと
窮屈な世の中になります。

でこのアマビエ
明治時代にその絵が大流行したそうです。
コレラ予防にご利益がある
って話で儲けた業者たちがいて
今とは逆で
そんな人たちは
警察に取り締まられたそうです。
その理由が
“愚人を惑わす”
って話です。
まぁ時代の変化を感じますよね
国民に対して愚人って言葉を
警察が堂々と使ってた訳です。
今の時代に
政治家や役人が
バカな国民を惑わす
なんて言ったらどうでしょうね?
まず皆さん袋叩きに遭って職を失うのではないでしょうか?
この愚人って言葉
今は死語になりましたが
私が思い出すのは
衆愚政治
って言葉ですね。
古代アテネで
初めて行われた民主主義
この失敗を説明するのに
この言葉が使われていました。
ただ
実際には戦前の日本も
国民主権ではありませんから
政治から愚民は排除
って事で国家の体制は成り立ってたんですよね。
今の日本に住んでると
民主主義は絶対的な善
そんな風に思いがちですが
しかし
これが人間世界全体にとって正しいかと言えば
どうも今の世界情勢を見ているとそうは思えません
アメリカは
中東やイラン
それと北朝鮮
こんな独裁がはびこる地域に
民主主義絶対論で乗り出しましたが
結果はアラブの春は
たくさんの死者を出して
いまだに殺し合いが続いていますし
イラクにおいては
ISが台頭して
やはり大勢の人が死にました
結局それを体験して
民主主義が絶対ではない
これをアメリカの国民も
私も理解しました。
つまり
民主主義は
国民が一定レベルに達して機能する訳で
いまだに宗教をかざして人間の首を切り落とす愚民たち
これがいる地域では大変危険な思想だってのが分かったのです
まぁ
アメリカもたくさんの自国の若い兵士の命を失い
大きな代償を払ってしまいましたから
もう他国に民主主義の印籠をもって出かける事は無い
そう思った方が良いですね。

丸山眞男は
特高警察に逮捕された時に
恐怖で涙が止まらず
知性の頼りなさを思い切り知られた
なんて言っていますが
人間も動物の一種である以上
皆平等って事になると
秩序が保てずに
暴力によって秩序を取り戻す力が働く
これも今の中東を見ればよく分かります。
私がこんな話を書くのは
何も世界を変えよう
なんて大それた話をしてる訳ではありません
零細企業においても
同じ原理が働くのです
経営者が物分かりが良いと
社員はすぐに
会社のルールを守らなかったり
あるいは立場をわきまえない人間が出てきて
ガタガタします。
ですから
会社を安定的に経営するには
物分かりが良すぎるトップは
ナメられて
結果うまくいかなくなります。
風通しが良い会社
なんて言いますが
風通しが良すぎても
人間が愚かな存在である以上
組織は持たないのです
会社経営の
一番難しいパラドックス
そう言って間違いないでしょう。

コメント   この記事についてブログを書く
« 客を選ぶのも不動産屋の大切... | トップ | 人口動態のパラドックス »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

社内事情」カテゴリの最新記事