砂漠の真珠

アルジェリアとの国境にほど近いサハラ砂漠の入り口の町ガダメス。
その旧市街は「砂漠の真珠」と謳われ世界遺産に認定されています。
およそ８００年前に建設された旧市街は、暑さを防ぐため町全体にトンネルのように屋根が張り巡らされ、換気と明り取り用の小窓が通路に作る光と影のコントラストがどこまでも続きます。旧市街には水道も電気も通っていないため、住民は周囲の新市街に引っ越し完全に無人化しています。
良く手入れされ人影もなく静まり返った町並みは、まるで異次元に迷い込んだかのようです。
修復作業中の現地の作業員の方以外、全く誰とも行き交うことはない静かな世界遺産。
青い空の下、眩しく輝く白い町は、まさに「砂漠の真珠」の名にふさわしいため息の出るような所です。

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