ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『太陽にほえろ!』#118

2019-04-24 00:00:19 | 刑事ドラマ'70年代









 
さて……時は流れ、テキサス刑事(勝野 洋)の時代。

久美(青木英美)に代わって今回、2代目マスコットガール(庶務係)の長山久子=チャコ(浅野ゆう子)が登場します。

浅野ゆう子さんは当時14歳。アイドル歌手としてデビューしたばかりで、今や国民的人気番組となった『太陽にほえろ!』へのレギュラー出演は、まさに大抜擢と言えましょう。

ところが、外人ファッションモデル並みの長身と、華があり過ぎるキャラクターがかえって災いし、女性視聴者たちの猛反発を食らう羽目になっちゃいます。

「わたしの殿下に触らないで!」みたいな抗議文(脅迫状)がカミソリ入りで大量に届く事態に、これは番組にとっても浅野さん本人にとってもプラスにはならないだろうって事で、僅か1クールでチャコはあえなくフェードアウトとなりました。


☆第118話『信じあう仲間』

(1974.10.18.OA/脚本=長野 洋/監督=山本迪夫)

ゴリさん(竜 雷太)をかつての親友=大高(富川淑夫)が訪ねて来ます。発展途上国で畜産指導する仕事に情熱を燃やす大高は、ゴリさんに「警察を辞めて俺の仕事を手伝ってくれ」と懇願します。

そんな折り、連続強盗事件の捜査に本庁キャリアの土井警部(波多野 憲)が参加する事になり、所轄刑事のゴリさんは運転手&案内係としてコマ扱いされます。『踊る大捜査線』なんか新しくも何ともないw

で、掘っ建て小屋に立てこもった犯人を炙り出す為に土井警部は、テキサスを囮にして突っ込ませる。犯人は拳銃を所持しているというのに!

幸いテキサスは無事だったものの、仲間(ジーパン)を亡くしたばかりのゴリさんは激怒し、土井警部に猛抗議します。けど、ボス(石原裕次郎)に止められ、逆に謝罪させられちゃう。

もう刑事なんかやってられん! 心底嫌気が差したゴリさんは、親友からの誘いに気持ちが傾きます。

ところが追い討ちをかけるように、その親友=大高に麻薬密輸の疑惑が浮上、その容疑がゴリさんにまで及ぶ事態に。

八方塞がりで七転八倒のゴリさんを救ったのは、あくまで彼を信じて淡々と捜査を進める、七曲藤堂一家の仲間たち。本庁の言いなりに見えたボスも、実は上の圧力からゴリさんを守ってくれていた。

しかし最終的にゴリさんは親友を射殺する羽目になるという、試練に次ぐ試練。泣きっ面に蜂どころか蜂の巣状態なんだけど、信じあう仲間に支えられ、通算4通目となる辞表を取り下げるのでした。

子供の頃に観た時は、ちょっとクサいエピソードに感じたような記憶があるけど、今となっては非常に身につまされる話で、ゴリさんの気持ちが痛いほどよく解ります。

会議室の連中が現場で働く者を人間扱いしないのは、どこの組織でも同じなんですね。辞めたくなる瞬間はしょっちゅうあるけど、それでも踏みとどまれるのは、同僚のさりげない励ましがあるから、だったりもする。

大衆が『太陽にほえろ!』を支持したのは、多くの労働者が共感出来るストーリーと、七曲藤堂一家っていう理想的な職場、本当の家族みたいなチームの在り方が、心の拠り所になったからに違いありません。特にテキサス期からは藤堂チームのファミリー化が顕著になったように思います。

そんな中で浅野ゆう子さんは、やっぱり華やか過ぎたのかも知れません。もうちょっと地味で控えめな、妹的キャラじゃないとファミリーから浮いてしまう。

だけど今観ると、14歳の浅野さんはやっぱりキュートです。トレンディー女優として注目された浅野さんには全然興味ないけど、チャコを演じるゆう子ちゃんには正直、萌えますw

PS. 画像をよくご覧下さい。新米のテキサスが、どさくさに紛れてチャコのオッパイを触ってます。中学生かよ!?w
 

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