ハリソン君の素晴らしいブログZ

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『警視庁殺人課』#22

2022-08-28 00:15:09 | 刑事ドラマ'80年代


☆第22話『新妻殺人事件/暴走Gメンを撃て!』

(1981.9.7.OA/脚本=大野武雄&上下真三/監督=鷹森立一)

今回は久々にエンジェル(一色彩子)の意味なしサービスショットからスタート。



とはいえBODYがスリム過ぎて、いまいちサービスになってません。あまり痩せるのも考えもんですよ、女性の皆さん! なに、セクハラ? 知ったことかああぁぁーーっ!!



エンジェルは同僚のチャンス(関根大学)と2人で市民プールに行ってたワケだけど、その帰り道、例によって事件に出くわします。



路上で妊婦が狙撃され、赤ちゃんは助かったけど母体は救えず。

亡くなったのは典子という女性(早乙女 愛)で、麻薬Gメン=津川刑事(伊吹吾郎)の新妻。夫婦で病院に向かってる途中、ライフルで狙撃されたのでした。

ところが! 検死してみると典子が重度の麻薬中毒者だったことが判明。出産予定日はまだ先だったのに、病院に向かってた理由も不明で何だかおかしい。



ってことで殺人課は津川刑事を出頭させ、尋問するんだけど、なぜか彼は何も語ろうとせず、埒が明きません。

相手がそんじょそこらの犯罪者なら拳で説得するんだけど、なにせ麻薬捜査官だし、この顔です。



こんな怖い顔に対抗できるのは、こういう顔しかありません。



『太陽にほえろ!』あたりを観て警察官への道を志した少年少女も、職場にこんな顔が並んでると知ると考え直しますよねw たぶん現実世界の刑事さんたちは、もっと凄い顔でしょう。

で、どうやら犯人の正体を知ってる津川刑事が、自分一人で復讐するため、つまり犯人を殺すために黙秘してると睨んだミスター(菅原文太)は、現実世界の警察にはまず存在しないであろうルックスの秀才(三田村邦彦)に、津川を徹底マークするよう命じます。



ところがヤリたい盛りの秀才は、エンジェルのぺったんこオッパイにしか興味がありません。



秀才がエンジェルの乳をガン見してるスキに、津川は風俗店に乱入してホステスを尋問するんだけど、その顔にビビったホステスがテナントビルの変電室(そんな危ない部屋あるの?)に逃げ込み、感電死してしまう!

それで停職処分を食らいながら、なおも犯人探しを続ける津川に、ミスターが釘を刺します。



「手を引け。もうお前には捜査権も逮捕権も無いんだ」

「オレは犬だ。犬が獲物を追うのに理屈は要らねえ」

「女房の復讐か? お前がシャブで縛って情報提供者にしたって噂もある」

「……とにかくオレの邪魔をするヤツは、たとえアンタでも容赦しねえ」

さすがのミスターも、顔の迫力で一歩及ばず、狂犬の暴走を止めることが出来ません。

しかし、津川が麻薬を使って典子を、自分の妻を縛っていたとはどういう事なのか? 顔の怖さだけで縛れなかったのか? 殺人課の捜査により、その全貌が明かされていきます。

確かに津川は、典子と結婚する前、当時ホステスだった彼女を情報提供者として利用した。けど、断じて麻薬は使ってない。使ったのはあの強面と、女を虜にする肉体&超絶テクのみ!



で、典子が仕入れて来る情報のお陰で、津川は次々に手柄を立てたワケだけど、あるとき、彼は見てしまう。浴室で典子が、足の指に麻薬を注射してる姿を!



本気で津川を愛してしまった典子は、彼の役に立ちたい一心で、麻薬組織の売人を信用させるべく自らも麻薬ジャンキーとなり、情報を得てたのでした。

「なんてバカなことを……!」



大いにうろたえた津川は典子を自室に監禁し、一緒に徹夜で禁断症状と闘い、ヤク抜きさせます。そして壮絶な嵐が去った朝、津川は典子を抱きしめ、その指に婚約指輪をはめたのでした。



警察官には本来、事件関係者とは結婚できないルールがある。けど、その秘密も含め彼女のすべてを受け入れる覚悟を津川は決めたワケです。

そして愛の結晶(死語?)も宿し、2人が本当の幸せを掴もうとしてた、その矢先!



津川をどうしても警察から排除したい麻薬組織が、典子を拉致し、再び麻薬を射ってしまう! 

ドラッグ中毒を克服するのは至難の技だけど、ジャンキーに戻るのは極めて簡単。絶望した典子が泣きながら「お願い、離婚して!」と懇願するも、津川は諦めなかった。

それで彼女にヤク抜きの治療を受けさせようと病院に向かう途中、組織の売人にライフルで狙撃されたワケです。

いきさつを知れば知るほど、津川に復讐を遂げさせてやりたくなるけど、それが許されないのが刑事の宿命。ミスターは何としても彼を止めなきゃいけません。



しかし着々と復讐準備を進める津川は、拳銃まで自分で造っちゃいます。あの7月の事件を連想しちゃうけど、不謹慎ながら、フロントサイトも付いてないこの自家製リボルバーがやけにカッコいい! ほ、欲しい!(フィクションですよ?オモチャですよ?事務局さーん!)



その拳銃で、まずは典子を狙撃した売人(成瀬 正)に鉛弾をぶちこんだ津川は、黒幕の居場所を聞き出し、最後の復讐へと向かいます。

しかし取り巻き連中からの集中砲火を浴び、何発もの弾丸を食らって絶体絶命!



そこへ駆けつけたミスターがマグナム44を撃ちまくり、久々にNewyork仕込みのジャンピングシュートを見せてくれます。現実的には絶対当たらないと思うけどw

そして何とか無事に黒幕を逮捕……しようとしたその時!



愛の力は凄い! とっくに死んでてもおかしくない、満身創痍の津川が再び立ち上がり、黒幕に銃口を向けた!

ミスターも内心、撃たせてやりたいに決まってます。でも絶対、撃たせるワケにはいかない。それは、ルールだからとか、警察の不祥事を恐れてとか、そういうのとは別の理由があるのでした。



「拳銃をよこせ。赤ん坊を殺人者の子にしたいのか?」

「!!」

そして、さっきミスターが威嚇射撃でふっ飛ばしたゴミ箱からこぼれ落ちた、あるモノが津川の眼に飛び込んで来ます。



それは神の悪戯……いや、もしかしたら天国にいる典子からのメッセージかも知れません。そう、生まれたばかりの愛の結晶が、今も病院のベッドですやすや眠ってるんです。

津川はついに、銃口を下げるのでした。

「赤ん坊が待ってるぞ」



私は泣きました。通常、その回だけのゲストキャラには肩入れしないんだけど、津川刑事には感情移入しちゃいました。伊吹吾郎さん、顔が怖すぎるけど格好良かったです。

そしてその妻=典子に扮した早乙女愛さん!(当時22歳くらい?)

’74年、西城秀樹主演の映画『愛と誠』のヒロイン=早乙女愛 役で女優デビューされ、役名がそのまま芸名になったことは昭和世代なら誰もが御存知のはず。

刑事ドラマは他に『大都会 PART III』『七人の刑事』『鉄道公安官』『特捜最前線』『Gメン’75』『秘密のデカちゃん』そして『太陽にほえろ!』と多数ご出演。『ザ・ハングマン』シリーズの「マリア」役も忘れがたいです。

それ以上に忘れがたいのがボインぼよよ〜ん!なヌードグラビアで、我々の身体の一部を大いに熱くして下さいました。が、2010年、移住先のアメリカにて多臓器不全により他界。ご冥福をお祈りします。


 


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