ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『TOKYO TRIBE/トーキョー・トライブ』

2018-11-05 12:00:09 | 日本映画










 
2014年に公開された園子温監督の日本映画です。井上三太さんの漫画『TOKYO TRIBE2』が原作なんだそうです。

近未来なのかパラレルワールドなのか判らないけど、架空の街「トーキョー」に生きるヒップホップな若者たちが、例えばシブヤ対ブクロみたいに地区ごとの縄張り争いを繰り広げる……というような話みたいです。

何しろ頭がカラッポな人間しか出て来ないし、ほとんどの台詞がラップ調で語られるもんだから、彼らが何を考え、何がしたくて生きてるのかサッパリ解らないし、全く興味が湧きません。

ゆえに、せっかく身体を張った格闘アクションの数々も、ちっとも感情が乗らないもんだから面白くも何とも感じません。ただ騒々しくてうっとおしいだけ。

唯一、ヒロインの清野菜名ちゃんがパンティー丸見えのアクションと乳首丸出しの初ヌードを見せてくれてるのが我々にとって救いなんだけど、彼女のキャリアにはプラスだったかどうか……(ハッキリ言ってムダ脱ぎだったように思います)

そもそも、これを言っちゃお終いかも知れないけど、日本人のヒップホップは見てて恥ずかしいです。モノマネ文化ここに極まれりで、真剣にやってる人達には申し訳ないけど、滑稽に見えて笑けて来ちゃうんですね。

ひねくれ者に違いない園子温監督の事だから、本気でヒップホップが格好良いと思って撮ってないですよ、たぶん。日本人のモノマネ文化を皮肉り、笑ってもらう為にこんなラップ・ミュージカルみたいな映画に仕上げたんじゃないでしょうか?

だって、ホント見事に頭カラッポな馬鹿しか出て来ない。それはヒップホップをやってる日本人は全員バカって言ってるのと同じですから、ラッパーの皆さんは怒って良いと思いますよマジで。

独自の世界観を構築し、誰もやらないような手法で映画を創る。そんな園監督のチャレンジ精神には大いに共感するんだけど、今回に限っては「ただ奇をてらっただけ(しかも壮絶にスベってる)」としか感じられませんでした。

最初の10分ぐらいは「ああ、また変わった事やってるなぁ」って意味で楽しめるんだけど、それ以降はラップのリズムがちょうど良い子守歌になって、ひたすら睡魔との闘いでした。

ヒップホップが好きな人から観たら、これはどうなんでしょうね? 私は怒るべきじゃないかと思うんだけど……
 


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