「第8回 shiseido art egg 今井俊介展」 資生堂ギャラリー

資生堂ギャラリー
「第8回 shiseido art egg 今井俊介展」
2/7-3/2



資生堂ギャラリーで開催中の「第8回 shiseido art egg」今井俊介個展、「range finder」を見て来ました。

「平面である絵画の中に現れてしまう三次元性を問うている」

とはギャラリーのサイトに記載された一文。改めて上記DM作品「Untitled」を見る。どうでしょうか。まさしく絵画の平面。しかしながらストライプは時に風に靡くかのように揺らぐ。そして別のストライプの下へ潜り込みはまた現れ、さらには消える。どこか動きを伴う表現。はたまた鮮やかな色彩感覚。ビジュアルとしても強い印象を与えます。



1978年生まれの今井俊介。本展に出品したのはいずれも「Untitled」と題したアクリル画。6~7点です。それに加えて同じくストライプ状のモチーフをとる染色の立体を1点展示しています。



先に風に靡くと書きましたが、確かに眺めていると旗のようにも映る。そして絵の表面は限りなくフラット、例えばキャンバスの横から見ても絵具の隆起は殆どありません。塗るというよりもキャンバスに染み込ませたような絵具。面と面が交差する箇所も同様です。その意味でも極めて平面的ではあります。



それにも関わらず揺らぎや捻れに由来する動き。率直なところ私は三次元性云々というより、色そのもの、もしくはストライプというモチーフ自体に個性を感じますが、絵画の目の前に立つと、スケール感も惑わすような「強さ」もある。解説シートに「東京の夜の町のネオン」という言葉がありました。確かにギラギラとした光に呑まれるような感覚。そうした印象も受けるかもしれません。



【第8回 shiseido art egg 展示スケジュール】
加納俊輔展 1月10日(金)~2月2日(日)
今井俊介展 2月7日(金)~3月2日(日)
古橋まどか展 3月7日(金)~ 3月30日(日)

3月2日まで開催されています。

「第8回 shiseido art egg 今井俊介展」 資生堂ギャラリー
会期:2月7日(金)~3月2日(日)
休館:毎週月曜日
時間:11:00~19:00(平日)、11:00~18:00(日・祝)
住所:中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル地下1階
交通:東京メトロ銀座線・日比谷線・丸ノ内線銀座駅A2出口から徒歩4分。東京メトロ銀座線新橋駅3番出口から徒歩4分。

*写真は全て「第8回 shiseido art egg 今井俊介展」の会場風景。撮影が可能でした。
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