「田原桂一 表現者たち-白の美術館」 ポーラ ミュージアム アネックス

ポーラ ミュージアム アネックス
「田原桂一 表現者たち-白の美術館」
2021/4/28~5/30



ポーラ ミュージアム アネックスで開催中の「田原桂一 表現者たち-白の美術館」を見てきました。

「光」をテーマに作品を制作してきた写真家の田原桂一は、長らくパリを拠点に活動を続け、ヨーロッパの古い彫刻の写真を石などに焼き付けた「トルソー」などのシリーズで人気を博しました。


「ポートレート」シリーズ 展示風景

その田原のポートレート表現に注目したのが「田原桂一 表現者たち-白の美術館」で、1970年代後半から10年に渡って世界的な巨匠を撮影した連作と、近年テレビ番組の「白の美術館」にて出演者を撮り下ろした作品が展示されていました。


アンドレ・マッソン 撮影年:1981年

まず最初の黒に統一された空間に並んでいたのが、画家のアンドレ・マッソンや美術家のヨーゼフ・ボイス、それにクリスチャン・ボルタンスキーなどを写した「ポートレート」シリーズでした。


ピエール・クロソウスキー 撮影年:1982年

その多くは2枚対になるように展示されていて、じっと前を向いているだけでなく、部屋のベットで横たわっていたり、鏡を覗き込んでいるなど、様々な様子を捉えていました。


クリスチャン・ボルタンスキー 撮影年:1979年

2019年に国立新美術館などで開催された個展の記憶も新しい、クリスチャン・ボルタンスキーの写真も興味深いかもしれません。1979年の若かりしき姿を写していて、何やら窓の外で照れ笑いを見せているような表情が印象に残りました。



こうした「ポートレート」シリーズからカーテンをくぐり抜けると、一転しての白く明るい空間に展示されていたのが「白の美術館」での写真でした。


「白の美術館」 展示風景

「白の美術館」とは、株式会社ポーラの提供によりテレビ朝日にて放送されている番組で、田原は企画段階から携わると、2017年の放送開始直後に出演したデザイナーや俳優、それに指揮者といった表現者と呼ばれる人々を撮影しました。


山本耀司

会場には山本耀司や小松美羽、森山未來を捉えた写真が続いていて、先の「ポートレート」シリーズと同様に、2枚合わせて展示されていました。


宮田まゆみ

一連の「白の美術館」で心に留まったのは、人物そのものよりも、耳や手といった身体の一部のみを切り取るように写した作品でした。例えば笙演者の宮田まゆみでは耳が写されていましたが、あたかも自ら発光するように白く輝いて、それ自体が石の彫刻のようにも見えました。



また深い皺の刻まれた山本耀司の手も重みがあったのではないでしょうか。年月や努力を重ねて切り開いた1つの到達点が身体へ滲み出ているいるかのようでした。


田原桂一「self portrait」 2004年

「写真はその人の姿だけでなく心の中をも切り取る。写真は彼らが見つめている未来さえも映し出す」 田原桂一 *会場内より


新型コロナウイルス感染症対策に伴う緊急事態宣言を受け、事前予約制が導入されました。前もって専用サイトで入場日時を指定する必要があります。



5月30日まで開催されています。

「田原桂一 表現者たち-白の美術館」 ポーラ ミュージアム アネックス@POLA_ANNEX
会期:2021年4月28日(水)~5月30日(日)
休館:会期中無休。
料金:無料
時間:11:00~18:40 
住所:中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル3階
交通:東京メトロ有楽町線銀座1丁目駅7番出口よりすぐ。JR有楽町駅京橋口より徒歩5分。
コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (nerotch9055)
2021-05-11 21:43:34
こんばんは!

スゴいです!!
あの手の写真は、圧巻ですね。
また、田原氏の言葉も重みがあり、感動しました!
観にいけないのが、残念でなりません。
 
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