「青木美歌 前触れの石」 日本橋高島屋美術画廊X

日本橋高島屋美術画廊X
「青木美歌 前触れの石」 
8/14〜9/2



日本橋高島屋美術画廊Xで開催中の「青木美歌 前触れの石」を見てきました。

1981年に東京で生まれ、武蔵野美術大学工芸工業デザイン科ガラス専攻を卒業後、主に菌類やバクテリアなどのミクロな世界をガラスで表現してきた青木美歌は、これまでにも国内外で多くの展示を重ねてきました。



そして平成29年度にポーラ美術振興財団在外研究員にてアイスランドへと研修し、同地の自然に寄り添っては、「地球そのものの美しさや、大地に秘められたエネルギー」(解説より)を感じたとしています。その成果を踏まえたのが、今回の「前触れの石」とした個展で、ガラスによる彫刻、約10点ほどを出展していました。



青木はアイスランドにおける生活を、「地球に生じている現象がありのままにあり、夜には降る光の下で宇宙との繋がりの中に眠る日々」だったと振り返っています。



いずれも旧作と同様、微生物のように有機的でありながら、まるで宝飾品のような美しさをたたえていましたが、例えば雪の結晶や鉱石、ないし星など、より大地や宇宙をイメージさせるように思えなくはありません。また抽象的で、幾何学性が増しているようにも感じられました。



近年、青木は2017年に「あなたに続く森」と題し、銀座のポーラアネックスミュージアムでも個展を開催して、菌類や細胞などをモチーフとした作品を出展した他、同年にの21_21 DESIGN SIGHTの「野生展」にも参加し、博物学者の南方熊楠の用いた実験道具とともにガラスの作品を出展しました。



以来、都内では約2年ぶりの展示です。マクロへの関心を持ちつつも、より視野を広げ、自然や宇宙の形を取り出して表すような、どこか神秘的な作品に改めて見入りました。



撮影も可能です。9月2日まで開催されています。*写真は全て「青木美歌 前触れの石」より展示作品。

「青木美歌 前触れの石」 日本橋高島屋美術画廊X
会期:8月14日(水)〜9月2日(火)
休館:会期中無休。
時間:10:30~19:30 
料金:無料。
住所:中央区日本橋2-4-1 日本橋高島屋本館6階
交通:東京メトロ銀座線・東西線日本橋駅B1出口直結。都営浅草線日本橋駅から徒歩5分。JR東京駅八重洲北口から徒歩5分。
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