「市川裕司展ー世界樹」 スパイラルガーデン

スパイラルガーデン
「五島記念文化賞 美術新人賞研修帰国記念 市川裕司展ー世界樹」
3/29-4/6



スパイラルガーデンで開催中の「市川裕司展ー世界樹」を見て来ました。

平成24年度に五島記念文化賞美術新人賞を受賞し、その後一年間ドイツへ渡った作家、市川裕司。その成果発表の展覧会ということでしょうか。表参道のスパイラルで個展を行っています。

さてスパイラル、エントランスからカフェを抜けてガーデンへと至る景色。既に馴染みのある方も多いかもしれませんが、今回ほどまたそれが変化して見えたこともなかったかもしれません。

と言うのも吹き抜けのガーデンに吊るされるのはまるで巨大な壁画。本展出品の「世界樹」です。ともかく目立つ。高さは何メートルあるのでしょうか。横もスペースのほぼ全面を覆っている。黒光りするシルエット。走る稲妻のような白い線が走っている。そしてぽつぽつ浮かぶのは丸い明かり。遠目から見ても映えます。ともかくは近寄ってみました。

するとスリット状の切り込みが見えます。短冊状の支持体が集まって出来ているとしても良いかもしれません。素材は半透明、ポリカーボネートです。厚みはさほどありません。軽やかでもある。空調の風を受けて仄かに揺らいでもいます。光煌めくイメージ。表面には無数の金属箔が貼られている。キラキラとした光の感触はこの箔の所以です。はじめは「黒」が強く見えたからか、どこか銀河、また夜空に浮かぶ星々を連想しました。

しかしながらここでタイトルの「世界樹」です。ようやく気がつきました。さも星のような丸みはリンゴであった。何でも西欧の象徴的な知恵の実でもあるリンゴを表していたのだそうです。

なおこの箔は日本画の素材を「再解釈」(チラシより)したものでもあるとか。作家の専門は確か日本画です。一昨年、市川の作品を初めて見た旧田中家住宅(川口市)での「ガロン第二回展」でも、やはり日本画の素材を取り入れたインスタレーションを展開していました。

「ガロン第二回展 日本背景」 旧田中家住宅(はろるど)

なお今回もガロンに出ていた「円環」が展示されています。さらにスケールの増した「世界樹」。たくさんの実をつけた大きな知恵の樹。しかし原罪からすれば触れてはならぬものなのか。その輝き故の危うい気配。とは言えスパイラルの空間には見事にハマっています。ちなみにスリット状の支持体はドイツでよく用いられるブラインドをヒントにもしているのだそうです。

なお作家の市川は、銀座のコバヤシ画廊でも同タイトルの展示を開催しています。

「市川裕司展ー世界樹」@コバヤシ画廊 3/24~4/5

会期は5日の土曜までです。お時間のある方は表参道から銀座へとハシゴしても良いのではないでしょうか。(私も最終日に駆け込めればと思っています。)

スパイラルガーデンでの「世界樹」展は4月6日まで開催されています。

「五島記念文化賞 美術新人賞研修帰国記念 市川裕司展ー世界樹」 スパイラルガーデン@SPIRAL_jp
会期:3月29日(土)~4月6日(日) 
休館:無休
時間:11:00~20:00
住所:港区南青山5-6-23
交通:東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線表参道駅B1出口前。
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