「〼〼⊿〼(益々繁盛)」 クリエイションギャラリーG8

クリエイションギャラリーG8
「160人のクリエイターと大垣の職人がつくるヒノキ枡 『〼〼⊿〼(益々繁盛)』」
2020/12/1~2021/1/20



クリエイションギャラリーG8で開催中の「160人のクリエイターと大垣の職人がつくるヒノキ枡 『〼〼⊿〼(益々繁盛)』」を見てきました。

かつて穀物を測る道具だった枡は、現在も祝いの席や小物入れとして使われるなどして、長らく人々の生活と関わってきました。

岐阜県大垣市は枡の全国生産量の8割を担っていて、市内に残った3つ製造業者の職人たちが、釘を使わない組み木の伝統的な枡を作り続けてきました。



こうした大垣の枡と160名のクリエイターが協働したのが「〼〼⊿〼(益々繁盛)」で、会場には美術家や漫画家、デザイナーらが思い思いに絵をつけた枡が展示されていました。



ともかく会場に枡が所狭しと並んでいて、1つ1つの作品にクリエイターらがコメントをつけるとともに、小物や文具を入れたサンプルも並んでいました。



今回の展覧会の最大の特徴は、収益金を寄付するチャリティープロジェクトであることでした。1990年に始まった同プロジェクトは、2009年より「Creation Project」として収益金を東日本大震災や熊本地震の義援金に当てていて、2017年からはセーブ・ザ・チルドレンに寄付してきました。

また「Creation Project」では、毎年異なった地域の産業を応援すべく、物づくりの仕事に焦点を当てていて、昨年は京都の職人によるふろしき、一昨年は福島の窯元の豆皿が取り上げられました。



今回の枡も1つ2200円で販売されていて、私も色々と迷った結果、ウロボロスをモチーフにした仲條正義さんの枡を購入してきました。



枡は「増す」や「益す」と読めることから縁起物ともされてきました。手持ちに日本酒がなかったため、焼酎と合わせて写真を撮りましたが、お正月にお酒を頂く時に使いたいと思いました。



なお出品の160種類の枡は、リアル会場だけでなくオンラインショップでも購入可能です。詳しくは同展の公式サイトをご覧下さい。

会場奥では今年夏にオンラインで行われたワークショップ「枡をデザインしよう」の成果展示も行われていました。



ここでは大垣の大橋量器で枡を作り続ける大橋博之さんとデザイナーの天宅正さんが講師を務め、12名の子どもたちが枡のデザインに挑戦して、原画やコメントシート、絵柄を印刷した枡が並んで公開されていました。



いずれも大変な労作で、特にシンプルな線描でカワウソを4面に象った小学校5年生のデザインに魅せられました。ペン立てとして用いるべくデザインされたそうです。

「〼〼⊿〼(益々繁盛)」展は2会場制です。同じ銀座に位置し、クリエイションギャラリーG8にもほど近いガーディアン・ガーデンでも展示が行われています。



入場には事前にWEBでの登録が必要です。但し当日や直前でも定員に達していない場合は、直接会場にて登録した上で入場ができます。(ガーディアン・ガーデンは来場登録が不要。)


クリスマスまでの当初の会期(12月25日まで)より約1ヶ月延期されました。1月20日まで開催されています。*12月26日〜1月5日は年末年始のため休館

「160人のクリエイターと大垣の職人がつくるヒノキ枡 『〼〼⊿〼(益々繁盛)』」 クリエイションギャラリーG8@g8gallery
会期:2020年12月1日(火)~2021年1月20日(水) *会期延長。
休館:日・祝日。年末年始(12月26日~1月5日)。 
時間:11:00~19:00。
料金:無料。
住所:中央区銀座8-4-17 リクルートGINZA8ビル1F
交通:JR線新橋駅銀座口、東京メトロ銀座線新橋駅5番出口より徒歩3分。
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