「元木孝美 『scape』」 トーキョーワンダーサイト 12/10

トーキョーワンダーサイト(文京区本郷)
「Emerging Artist Support Program 4 元木孝美『scape』」
11/26~12/18

トーキョーワンダーサイトが開催する、若手アーティスト支援のための展覧会。その第4弾は、元木孝美さんの個展でした。トタンによって作られた、小さな梯子状の作品が空間を飾ります。

会場はワンダーサイト2階の、2つの部屋です。入ってすぐの小部屋にあるのは3点の作品。この中で目を引いたのは、「tower」と呼ばれる、ズバリ、1メートル程度のトタンの塔です。幅5ミリ程度の薄っぺらいトタンの「線」が、約10センチ間隔で梯子状に連なり、高く積み上がる。「tower」で美しいのは、天井から当たるスポットライトによって生み出された影です。バネのように、しなやかに立つトタンの塔。そこに差し込む温かいライト。それが「tower」に、トタンの柔らかな質感を思わせる、優しい影を作り出しています。

2つ目の広い部屋にて展開されたインスタレーション。それが、今回の展覧会の目玉の「scape」です。初めの展示室にあったものと同じトタンの梯子が、壁に掛けられて、部屋をぐるっと一周する作品と、もう1点、床に直接置かれた、横30センチ、縦3メートル程度の作品。この2つが静かに佇んでいます。床に置かれたトタンの梯子は、コンクリートのひび割れた床に直に接していて、視線を落として屈んで眺めると、トタンがまるで建物の連なりのようにも見えてきます。砂漠の上の人口都市…。ゴウゴウと音を立てて唸る空調は、何やら砂嵐のようにも聴こえてきます。心地良さこそありませんが、近づいてはいけないような、禁じられた場のような気配をも漂わせていました。

元木さんについては、今回の展覧会で初めて存じ上げましたが、会場に置かれていた図録等によれば、トタンを使ったインスタレーションを一貫して展開されているようです。トタン製の都庁や、トタンによって象られたロゴなど、それらも少し見てみたいと思いました。(画像はワンダーサイトのHPより。)
コメント ( 0 ) | Trackback ( 1 )
« 「熱狂の日」... スクロヴァチ... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。
数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。
 
3月のサバイバート (Survivart blog)
Survivart β ver.015†お金とコミュニティに焦点をあてたプロジェ...