「草間彌生展」 TABLOID GALLERY

TABLOID GALLERY
「草間彌生展」
9/13-10/15



タブロイドギャラリーで開催中の「草間彌生展」へいってきました。

現在、ポンピドゥーやテートなど、世界各地の美術館で個展が進行している草間彌生ですが、ここタブロイドにおいても主に高橋コレクションを中心とする作品の展示が始まっています。

キーワードはずばり初公開です。自転車などを青い突起物で覆って平面と組み合わせた「自転車と三輪車」(1983)や、同じく突起物を用いた「海底」(1983)は、ともに東京で初めて展示されました。

何かと露出機会の多い草間だけに、ともすると見慣れた感がある方も多いかもしれませんが、総じて思いの外に新鮮味のある展覧会という印象を受けました。

そしてその初公開において最大の目玉なのが、何と全長10メートルにも及ぶ「INFINITY-NETS WHXOTLO」(2006)に他なりません。この作品は東京はおろか、アジアで初めて公開されたものだそうですが、ともかくお馴染みのネットの紋様が揺らめき、また連なる様子は、例えていえば波のざわめきを見ているような錯覚さえ与えられます。

白銀にも光るタッチはとても動的で、一定の表情を持ち得ません。角度を変え、立ち位置を変えながら、絵画上において変化するイメージを楽しむことが出来ました。

なお会場ではこの「INFINITY」の裏側にも要注目です。作品の裏の通路には1950年代のドローイングの小品なども展示されています。「INFINITY」の原点ともいえる同じネットモチーフの「Nets Obssesion」も見どころの一つでした。

来年1月には国立国際美術館で一大個展(1/7~4/8)も開催されます。(その後、埼玉県立近代美術館へ巡回予定。)その前にじっくり見ておくのも良いのではないでしょうか。

「クサマトリックス/草間弥生/森美術館」

10月15日まで開催されています。

「草間彌生展」 TABLOID GALLERY@TABLOID_tcd
会期:9月13日(火)~10月15日(土)
休廊:日・月・祝日
時間:11:30~19:00
住所:港区海岸2-6-24 TABLOID1F
交通:ゆりかもめ東京臨海新交通臨海線日の出徒歩1分。JR線、東京モノレール羽田線浜松町駅徒歩13分。
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