「エルメス レザー・フォーエバー」 東京国立博物館・表慶館

東京国立博物館・表慶館
「エルメス レザー・フォーエバー」
12/2-12/23



東京国立博物館・表慶館で開催中の「エルメス レザー・フォーエバー」を見て来ました。



フランスを代表するファッションブランドことエルメス。母体は19世紀のパリの開いた馬具の工房です。後に鞄などの皮革製品を手がけます。以来、現在まで170年にもわたり皮革、つまりレザーを扱い続けてきました。



エルメスとレザーとの関わりを紹介する展覧会です。ずばり素材、レザーそのものから歴代の鞄製品、さらにベルトや留め具などが揃います。また盆栽をテーマとしたバックのインスタレーションもありました。



会場内、撮影が可能でした。



さて冒頭から革の独特なにおいが漂ってきました。これぞレザーそのもの、製品の原点ともいうべきサンプルです。そしてこのブースのみ手で触れられます。色も様々ですが、一口にレザーと言っても素材は異なります。その質感なりを肌で味わいながら比較出来るわけです。



鞄を作る際にどう革を切り取るのか。見本も出ていました。さらにはお馴染みのオレンジの空箱もずらり。箱の中にはモニターも据えられ、エルメスの世界を紹介しています。全体として表慶館のスペースを細かに仕切って組み立てた展示です。さすがに見せ方としてもスタイリッシュ、一歩進む度にエルメスの多様な魅力が開けてきます。



巨大なサイのインスタレーションが目を引きました。全身皮革製です。そして歴代のエルメスの製品が並びます。いずれも味わい深い。人と革が馴染むとはこのことでしょうか。「美しいレザーはけっして古びることはありません。時を重ねるたびに、美しさは熟成するのです。」とはエルメスの言葉。確かに納得させられます。



現在もエルメス製品のインスピレーションの源には馬の「鞍」があるそうです。馬をモチーフとした鞄も可愛らしい。面白いのはグローブです。お値段は想像もつきませんが、エルメス製のグローブで野球とは何とも贅沢。一体どのように手におさまるのでしょうか。



旅をテーマにした展示も雰囲気を盛り上げます。バック、トランク、トラベルキットなど、ほかにバイクや自転車まであります。



これまでに世界各地、上海、ローマ、ロンドンほか、香港を経て東京へやってきた巡回展。表慶館全体がエルメスのパビリオンと化しています。普段、エルメスに縁の遠い私ではありますが、それでも思いがけないほど楽しめました。



混雑の情報です。先だっての日曜日(12/14)に出かけましたが、会場内はかなり賑わっていました。15時頃で入場まで20分待ちです。16時過ぎに待ち時間は解消しましたが、それでも場内で度々規制がかかるほどでした。(最終入場時間は16時半です。)



入場は無料ですが、入口にて引換券の提示が必要です。以下の専用サイトより取得のうえ、東京国立博物館正門の専用窓口(正面左)で携帯・スマートフォンの画面を提示して下さい。

「エルメス レザー・フォーエバー」引換券



東博としては完全に貸しのイベントということなのでしょうか。同館のWEBサイトには本展についての情報が一切ありません。展示概要についてはエルメスの公式サイトをご参照下さい。



会期末に向けてさらに待ち時間などが発生するかもしれません。時間に余裕をもってお出かけ下さい。

12月23日まで開催されています。

「エルメス レザー・フォーエバー」 東京国立博物館・表慶館(@TNM_PR
会期:12月2日(火) ~12月23日(火・祝)
時間:9:30~17:00。但し12月3日(水)~7日(日)は午後8時まで開館。
 *入館は閉館の30分前まで。
休館:月曜日。
料金:無料。要入場引換券。公式サイトより取得のうえ、東京国立博物館正門の専用窓口で携帯・スマートフォンの画面を提示すること。
住所:台東区上野公園13-9
交通:JR上野駅公園口より徒歩10分。東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅、京成電鉄上野駅より徒歩15分。
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