はりせんぼん

今は調査員のお仕事をしている、もと看護師。最近、お勉強不足、渇を入れてやってください。

写真展示

2009-08-31 08:37:28 | 不自由な言葉
10月中旬に予定されている写真展示。
主催者からの宿題は、「詩と写真を組み合わせよ」

現像にも額装にも時間がかかる写真です。
さらに、「詩」がやっかいです。
今回は13枚の写真を物語風に組もうと思いましたので、
詩ができていないと話にならないわけです。
で、この2か月の間、
ああでもない、こうでもないと苦悩しました。

ようやく昨日、「えい、やー」と現像に行きました。
どうせ詩は展示前日まで苦しむのでしょう。
それでもある程度のアウトラインを出せたことが
小さな安堵になりました。

展示も3回目を迎え、
何かを伝えることの難しさを
ますます強く思うようになりました。
意図したとおりに観覧者は作品を受け止めてはくれない。
それは当たり前。
でも、たった一人でもよいので、
意図を理解し、楽しんでくださったら
天にも昇るうれしさです。

もちろん、こんなつたないブログでも、
何かが伝わるならば、至福の至り。
皆様の応援に感謝するばかりです。
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デジタルで重文・国宝

2009-08-31 08:25:30 | 日記
デジタルカメラで撮影し泊を張った、
重要文化財の屏風絵です。
遠目には遜色なし。
というよりも、圧倒的な存在感です。

ところで、
「金屏風は暗がりの中こそ美しい。
ろうそくの揺れる光が当たり、
様々な表情を醸し出せる」。
伊藤若沖の展示会でこんな解説がありました。

この日も暗がりの中に浮かび上がった屏風が
得も言われぬ風情を醸し出していました。
くわえて浴衣で入館料無料のキャンペーンがあって、
あちらこちらで浴衣姿を看ましたが、
金屏風の前の少女(姉ちゃん)も
粋なものでした。

私も屏風の前に着物で立ちたかったなあ。
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撮影可とのことなので、
堂々と写真を撮りました。
というよりも、「撮ってくれ」なのですね。
展示室の入り口にデカデカと、
「撮影可」の張り紙。うれしかったです。
デジタル様々ですね。
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病院ランキングの怪(その4)

2009-08-28 19:09:22 | 不自由な言葉
Aさんは慢性疾患を患っています。
もう何年も病院にかかっています。

さて、Aさんの住み地域には、
Z病院とY病院という中核病院が2つあります。
Z病院は病院ランキング上位の病院、
Y病院はずっと下です。

病院ランキングなんて言葉が広がる前は、
手厚い看護が受けられると評判のY病院が人気でした。
病院ランキングが公表されると、
Z病院に人気が集中しました。

「長患いなんだから、Z病院にしたほうがいい」
Aさんにそういう人もいました。
AさんはY病院の医師が気に入っていたので、
「ボクはいいよ」とずっとY病院を受診していました。

病院ランキングが出て久しくなりました。
相変わらずZ病院が高位です。
でも、慢性期疾患を患っている人たちは
次第にY病院に帰ってきました。

「そりゃさ、PETで検査できるのは魅力かもしれない。
 でも、俺の体に必要かと言われたら、
 そうは思えないんだな。
 検査漬けみたいだった」
「高い医療機器を入れてるからか、
 どうも儲け主義の匂いがして落ち着かなかった」

「Z病院の看護師は若すぎていけないね。
 うわさじゃ看護師のランキングも病院側が出してるらしい。
 で、目に見える業績がないと評価が落ちるだろ。
 それで、やる気がなくなちゃ辞めているらしい」

「入院した途端、退院の話だった。
 訪問看護もあるから大丈夫だと言われたけれどね、
 自分の病気がどうなっていくか、
 その不安に向き合おうという気持ちが最初だと思った」

慢性疾患を患っていますから、
自分の病気に何が必要なのか、
患者はある程度の知識を持っています。
ひとつは検査、治療機器などの施設力。
ひとつは医師の見立ての能力。
ひとつは看護やコメディカルの持つチーム力。

でも、一番大切なのは、
自分が維持したい健康状態をサポートしてくれる、
居心地の良さなのかもしれません。

患者は正直です。
ランキングのために医療を提供しているのか、
患者のためなのか。
そのあたりを肌で感じているのでしょう。

それは病院ランキングには反映されません。
反映されているのは、数字化できる指標だけです。
それがわかった患者たちが
数字化できない価値を求めて
「自分にあった本当によい病院」に足を向けています。
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(注)
病院ランキングが高ければ怪しい病院かと言えば、
それは違います。
患者中心で病院ランキングの高い病院もたくさんあることでしょう。
ここではランキングに表せない側面があることを述べています。
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松葉

2009-08-28 19:07:02 | 日記
今年の松ぼっくり。
あ・うん に供えられていたのは
去年の松ぼっくりだったのですね。
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あ・うん

2009-08-28 19:00:29 | 日記
近道なので神社の境内を通ってお出かけです。
あ・うんの「あ」の字の足下に
松ぼっくりが供えられていました。
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病院ランキングの怪(その3)

2009-08-27 09:33:47 | 不自由な言葉
病院ランキングの上位になるためには
平均在院日数が少なければ少ないほど高得点を得ます。
患者1人当たりの医師数や、
医師が専門医の認定を持っている割合も評価対象です。

確かに、大怪我の処置には専門医の診察が有益だったでしょう。
けれども、生活を充足させるために必要だったのは
その後のぼっちい病院のケアと時間でした。
病院ランキング上位の病院では
医師数が多くても看護人員が多くても、
いつもバタバタ急性期の処置をしています。

つまるところ、病院ランキングは一過性の病気に対応した、
指標かもしれないと思います。

もっとも世の中、
急性期疾患より慢性期疾患が多く、
集中的治療を受けるものより、
継続的なケアを必要とするものが多いのではないでしょうか。
医療の分業化が実際に進むなかで、
このランキングは何か大切なものを置き忘れているようです。
(続く)
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病院ランキングの怪(その2)

2009-08-27 09:10:53 | 不自由な言葉
Aさんのご家族が大怪我をしたのは出先のことでした。
救急搬送された病院は
県内の病院ランキング上位の大きな病院でした。
入院はじめは「これで一安心」と思ったそうです。

ところが、
クリニカル・パスに沿った包括的医療にAさんは馴染めません。
ご家族も、ただ機械的に処置されているようで、
表情がよどんだままです。

大怪我ですからパスに従った、
安全性が高く抜かりのない医療がよいに決まっています。
でも、そこに人間性を感じがたかったのです。

大怪我なうえに重い持病を抱えていたAさんのご家族ですが、
2週間もたたぬ間に退院を迫られました。
「ここは急性期の病院です。
 リハビリを専門にする療養型の病院に行きましょう」

行った先の病院は病院ランキングにも載らない、
ぼっちい(!)病院でした。
でも、そこでは家族的な会話が可能で、
AさんやAさんのご家族の会話をゆっくり聞いてくれました。
リハビリも「時間になったからやりましょう」ではなく、
生活そのものがリハビリだと、
リハビリ用具を工夫して、
Aさんのご家族が自由に過ごせる時間が用意されました。

「人間的だった。
 やっと、家族も安心できた。
 第一、表情が変わってきたし、
 言葉を発する機会も増えた」

ぼっちい病院への入院は2ヶ月を超えました。
無事に歩いて退院したAさんのご家族です。
病院ランキング上位の病院では歩けなかったのですが。
(続く)

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病院ランキングの怪(その1)

2009-08-26 13:47:32 | 不自由な言葉
経済雑誌の特集で人気なのが、
病院、介護、お墓、葬式とか。
要するに老後の心配かしら?

もちろん、最高の医療や介護を受けるために
雑誌を参照する人も多いのでしょう。

けれども、それ以上に老後の経済問題が大きく思えます。

定期的に収入がなければ、
まとまったお金が入り用になってもローンは組めません。
金融機関がお金を貸してくれるかといえば、
資産を担保に、という話になるでしょう。
資産がなければ、危ない金融業から借金するしかありません。
だから、

「いくら蓄えがあればいいんだ」

必要最小限のお金を残してせっせと遊べる資産家をのぞき、
ほとんどの人は不安をあおられ貯金します。

経済学にお詳しい人が主人に言うに、
「貯金、あるいは金融商品の需要を喚起する意味で
 老後への不安はよい材料。
 雑誌に載っている蓄えの目安は
 常人にはハードルが高く思える。
 それが不安材料となり、貯蓄系の経済を刺激する。
 あれは、意図して書かれた広告記事のようなものだ」

わーっ、断言しちゃうんだ……。
経済「学」はすごすぎる……。それから、

「本当に老後にそれだけのお金がいるかといわれれば、
 使わない人の方が多いだろう。
 使えないも含めてだが」

とか、何とか。

世の中疑ってかからなければ、
ウン万部を発行している雑誌に真実を見いだせないということ?
それじゃあ、ウ~ンと疑ってかかりますか。(続く)
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ボトル

2009-08-25 15:46:29 | 日記
ワインといえばシャブリが大好きで、
ある時は大男と2人で4本半のボトルを空けました。
それはむかしの話で、
長男を妊娠してからは体質が変わり、
ビール100ミリリットルで酔っぱらっちゃうのです。
なんだか悔しくて酒席への参加率は低下。
そのうち飲まなくなりました。

そのくせ、
こうやってワインボトルを飾っている店を見つけると、
「むかしは飲めたんだ」などと言わなきゃゃいられないのですから、
本当は今でも飲みたいのでしょうね。

で、久しぶりに酒を飲むと、
「いやだ~、はりせんぼん、陽気になるじゃん、
 もっと飲みな」
と、学生時代の延長のような酒盛り大会になって、
翌日は二日酔いでした。
「二日酔いって、こんなにひどかったんだ」

ひどかったけれども、
ワインボトルを並べられると、「魂」が揺さぶられます。
「飲みたい、飲みたい」
脳は幾つになっても
むかしの快感を忘れないようです。

くわばら 
くわばら
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いいわけ

2009-08-24 13:50:52 | 日記
ちょっと斜めに車を止める駐車場。
仕切りとなっている白線に、
タイヤがわずかにかかっている。
もう少し右に寄せれば、
隣に止めるだろう車には親切。
そうわかっているのに、
どうせガラガラだし、止めるのは十分だけだし。
いいわけが私を支配してしまう。

10分後、案の定新しい車の出入りもなく、
やっぱりね。
などと、言い訳の言い訳をしている。
それから、
言い訳なんかしたら、怠け者になっちゃうなと
ものすごく恥ずかしくなった。

あれは初夏の頃。
水面に映った白鳥をみて思った。

……妊娠なんかめんどくさいなあ。
産卵して孵卵器だったら楽なのに。
あとは、言い訳だけ考えればいい……。

やっぱり、言い訳って、怠け者への道かもしれない。
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