旧国鉄の気動車たち ①
日本列島は梅雨に入り、新しく写真も撮りに行けませんので、アニメ記事の中断する日、しばらくの間は昔々に撮った「鉄道写真」でもご紹介してお茶を濁してまいりましょう。
「蒸気機関車」部門は以前こちらhttp://www.accessup.org/pj/HARIKYU/20100609.htmlに掲載しましたので、今回は旧国鉄時代の「気動車」(ディーゼルカー)を中心に何回かに分けてご紹介します。
① 旧国鉄急行用気動車「キハ58」
小海線佐久広瀬~佐久海ノ口間を走るキハ58系循環急行「のべやま」。
昭和46年の撮影ですが、当時長野運転区では長野を発車し、信越線→小海線→中央線→篠ノ井線と時計回りに巡って長野に戻る「のべやま」と、長野→篠ノ井線→中央線→小海線→信越線と反時計回りに巡って長野に戻る「すわ」という2種類の可笑しな循環急行があり、小海線内では車掌が車窓風景をガイドするという面白いサービスもありました。
最後尾の増結車両は多分「キハ52」という車種でしょう。
「キハ52」は平坦区向けの「キハ20」を2エンジンにした勾配線区仕様の気動車です。
② 新宿駅で夜行を待つ間に撮影した、キハ58系急行「そとぼう」。
同じく昭和46年の撮影ですが、この当時は既に外房線(電化前は房総東線といった。)は電化されていたように記憶します。何故ディーゼルカーなのか。
それともまだ完全電化は進んでいなかったのかな。
③ 野辺山駅で発車待機中の、急行「八ヶ岳」。
「キハ58」は国鉄から大部分の急行が消えた後は各地のローカル線に転用されましたが、最近では残存車両も少ないようで現役の鉄チャンには人気があります。
「キハ58」と「キハ28」には厳密な区別はないようで、上の「そとぼう」と下の「八ヶ岳」ではよく見ると細部に違いが見られます。
④ 川越線日進~大宮間の「キハ30」。
昭和46年に国鉄大宮工場を覗きに行った時に撮ったものだと記憶していますが、よく見るとこの写真、線路と線路に挟まれた随分危険な場所で撮影しています。
中ガキ生の頃は周りの事などは何も考えないで行動しているから、非常停止されないで本当に良かったと今になって思いますね。
川越線は、今でこそ10両編成の電車が15分間隔で走っていますが、当時は昼間の閑散時には1時間に1本の運転で、かつ30系の単行運転が行われており、たまに不意の乗客増などがあると積み残しも出で、利用者の激しい怒りを買っていました。