ニコニコ堂治療室の日々是好日

山形県鶴岡市の鍼灸マッサージ治療室。毎日の出来事やお知らせを綴りたい。

ほんとに、ぶつけただけなのに。

2016年12月30日 | どうしました?

 「〇〇〇〇さんが、しょっちゅう転んで、どうもおかしいと思って医者に行ったそうだ」

 「なんたら~かんたらで、ああして~こうして・・・。」(実家で聞く話は延々とあまりに長いため、中略)

 「これから入院して手術するんだって、本人が言ってたよ。おばあちゃん一人で留守番では、よいでねだろうの。様子見に行ってくる…。」

 

 今月初め、実家で、こう言う話を聞いて真っ先に思い出したのは、10月頃のことだ。〇〇〇〇さんにお目にかかった時、片目の周りに青黒く内出血の跡があるので、どうしたかと尋ねたことがあった。

 「転んで、額のあたりをぶつけたのよ~。だんだん、内出血が下がってきて、みっともないったら。恥ずかしくて出て歩かいね。」

「だいぶひどく転んだみたいですが、骨は大丈夫・・・だ、みたいですね~。医者には行きましたか?えっ、行かない…。手首や足の付け根は何ともなかったですかね。」

「骨は全然ダイジョブよ。それより、この青たんが嫌ね~。どのくらいかかるかしら~。」

 ご本人は見た目が悪いのばかり気にしていたが、頭をぶつけた後、じわじわと頭蓋内に出血が溜まり、神経症状が出たりすることがあるから、ひと月ぐらいは気を付けたほうがいいと、話をした覚えがある。

 余計なお世話を、とも思ったが、治療室の患者さんでそういう例があったのだ。

 

「やっぱり、あの時転んだせい?」

と、小声で尋ねると、

「お医者はそうだろうって…。」

と、大きくうなづいていた。

「でも、治ってよかったですね。おばあちゃんも安心してたでしょう。〇〇〇〇さん、髪はじき元通りになるし、ほら、新しい年もすぐですから。」

 

 運悪く,ほんとに、ぶつけたくらいでこんなことになるなんて、おそるべし、ゴッツン!!あなどるなかれ。とはいえ、復活できて本当にめでたしめでたし。

 厄をすっぱり払ったようなものだもの、来年はきっと良い年に違いない。