大震災と原発事故に思うこと＿２

こんにちは😃今日は一日中☔️よく降りましたね。。

毎週日曜日は、院長のひとり言です。

放射線被爆がどんな悲惨な結果を招くのか我々医療人として心得ておかなければならない。
放射線被曝により、体を細菌やウィルスなどの外敵から守る白血球のうち、リンパ球が激減する。

染色体がばらばらに破壊され、新しい細胞の再生も望めない。
何臓・何病の段階を越えた状態であり、被爆した瞬間から肉体は羅針盤を失い、
総ての臓器がダメージを受け、総ての検査値が悪化の一途を辿る。
放射線で染色体が破壊された皮膚の細胞は分裂できず、新しい表皮が生まれない。
浸み出してくる体液を栄養分にしてカビがはえ、眼からは血が流れ、爪は剥がれ落ちる。

「もう嫌だ」・「やめてくれよ」・「おれはモルモットじゃない」・・・・・。
家族が待機室で折り続けていた鶴が一万羽に達しようとしていたとき、放射線被
曝による八十三日間の壮烈な戦いは終わった。

　今回の地震を「前例のない」「想定外の」「想像を絶する」などと形容してい
るが、リアス式の三陸海岸は、過去数回に渡り津波の被害を受けている。特に、
「明治三陸大津波伝承碑」の碑文には、大惨事の状況を『名状すべからず』と記
してあり、教訓が生かされていない。今回の被害は想定内のものである。

　自然の驚異は人類が生み出した原子力発電に警告を与えた。

小宇宙である人体が生命を営む上に必要な設計図を根こそぎ奪うのが放射線被曝
である。これこそが神の領域を侵した最たる結果ではないか。

　石原東京都知事の「天罰だ」発言に批判が集中したが、利便性を優先にして神
の創造物である美しい星を人間が破壊していることに相違ない。今こそ、人類が
一丸となって共存共栄の方法を模索していかなくてはならない。医療も同じくし
て、ケミカルな薬品ではなく小宇宙に備わっている自然治癒力を引き出す『漢方
はり治療』の出番である。唯一の被爆国であるこの国から発信しようではないか。
【平成２３年・巻頭言より】　

次週に続く