あまの鍼灸院ブログ

鍼灸院での毎日の様子をアップしています。
鍼灸院ってどんなところ?と知っていただけたらうれしいです。

よく降りましたね☔️

2021-06-04 22:10:00 | 健康・病気
こんにちは。今日は一日雨でした☔️

足元の悪いなか、ご来院くださいました患者さまへ
感謝申し上げます。

こういう雨の日は、関節痛の方、神経痛の方、眩暈や耳鳴りの方、
頭痛持ちの方にとって辛い日となりやすいです。

本日もこのような症状の方が、多くおみえになりました。。
今日のような雨の日は、湿度がどうしても高くなり
「湿邪」の影響を受けやすいといえます。
もともと関節の中には、関節液があり動きを滑らかにしていますが
この関節液も適度が大切‼️周りの湿度が高いと、影響を受け
滑らかな動きを妨げることになってしまいます。
節々が痛むという意味の「体重節痛」と表現しますが、
古代の先人たちはそれを踏まえて治療をしていたのですね。

眩暈や耳鳴り、頭痛も、身体の中の水分代謝不良によって
起こると考えています。耳の中(内耳)もリンパ液で満たされており、
これらもまた適度な状態を保ってこその健康なのですね。
眩暈や耳鳴りに悩まされる方で、過剰な水分摂取がみられる方が
多いのも事実です。

本来は、私たちの身体に中には、適度な水分量を保つために
代謝が行われていますが、必要以上に水分量が摂取されてしまうと
代謝が追いつかなくなり、体内が水分過多となります。

東洋医学では、身体に必要な水分を「津液(しんえき)」と表現し、
大切な要素として考えています。
みなさまがよく耳にされる「気血水(きけつすい)」とは正しくは
「気血津液(きけつしんえき)」と言い、人間の体の三元素と考えています。

この津液、一定量を超えてしまうと「水毒(すいどく)」となってしまいます。

ちょうどぴったりであることが大切なのですね。
「過ぎたるは及ばざるが如し」

健康のためにと、一生懸命水分摂取をしすぎることによって、
かえって病の原因を作ってしまうこともあるのです。

今日のような、湿度の高い日は、身体の中の水分代謝を
いつもより上げることを意識していただくだけで、上記のような
症状を避けることができますよ。
余分な水分を体外に、効率よく排出するためには
「四肢をよく動かす」ことが養生法です❣️

身体が重かったり、関節痛があるとつい、じっとして
痛みや辛さをやり過ごしたい気持ちになりますが。。。

手足をよく動かすことで、水分代謝があがり
そういった症状を解消する近道になります。
鍼灸治療では、水分代謝を効率的にできるような治療を行います。
こんな日は、少しお灸も熱めにして発汗を促したりしますよ。
症状やその日によって少しずつ治療も変わっているのです。

こんな先人の智慧を、治療に活かしているのが東洋医学です。
1000年以上続いている伝統医学に、興味を持っていただけたら嬉しいですね😊


コメント
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