あまの鍼灸院ブログ

鍼灸院での毎日の様子をアップしています。
鍼灸院ってどんなところ?と知っていただけたらうれしいです。

ツボの話〜手三里〜

2020-11-20 16:04:00 | 日記・エッセイ・コラム
こんにちは。スタッフの松本です。
毎週金曜日はツボの話。
本日は手三里(てさんり)をご紹介します。

足三里というツボは知っている方は多いですが、手三里はあまり聞き馴染みがないかもしれません。

場所は前腕の外側、肘の近くです。
肘を曲げた際に出来る線(肘窩横紋)の外側に曲池(きょくち)というツボがあるのですが、そこから手の方へ2寸下がったところです。
…と説明されてもいまいちピンとこないかもしれませんね。
2寸(5〜6㎝)の膨隆部でどなたでも押すと多少の痛みが有る場所です。おわかりですか?
実はこのツボ、手や腕を使い過ぎた人がよく痛みを訴える場所なのです。

ここには長・短橈骨手根伸筋という筋肉があります。
この筋肉は、例えば重いフライパンをあおったり、釣り竿を握って強く引いたりするような動作で働く筋肉です。
最近、腕を使い過ぎたなぁと思っている方、
この手三里のあたりをストレッチしたり、マッサージしてあげると気持ち良いと思います。
ただし、痛みが強い場合はマッサージよりも鍼灸をオススメします!
当院では手三里にお灸をして、痛みと共に筋肉の疲労を和らげる施術を行っています。

また手三里は陽明大腸経という経絡に属しており、この経絡は人差し指からはじまり、
腕の外側、肩、首を通り、鼻の横まで繋がっています。
この経絡上の不調がある方は、手三里が治療点になることもあるのです。
この経絡上にある病症で多いものとして、歯痛、扁桃腺炎などの顔面の病証や
吹き出物などがありますが、多壮灸がよく効きますので必要な患者さまへは
よく使っていますよ!

これから年末に向けて慌ただしくお過ごしのことと思いますが、自分の体の不調を見逃さず、早めにご来院下さいね。
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