ツレが転職までの間バイトしようと某外食チェーンの新規店に応募。何日か他店で研修したのに、開店日を迎えても肝心のシフトの連絡が来ないと聞き及ぶに至って、口あんぐり。こんなええ加減な人事管理も安さの秘訣か、す○○。二度と行かない。
【今日のことば】
HMV渋谷は九十年代のある一時期、文化発信基地の役割を担っていました。
「ブームとなった渋谷系はもちろんのこと、海外の新たなムーブメントにいち早く注目し、紹介したり、得意なジャンルを多数持ち、このジャンルの在庫はHMV渋谷に行けば必ずあるだろうという絶対的な信用を誇った」
そして、このパワーの源泉は、バイヤーと呼ばれる店員ひとりひとりの意識の高さとセンスの良さ、熱心にありました。
「アルファベット順に置かれた棚以外の壁面のコーナーでは、バイヤー独自の企画で多くのシーンが紹介され、熱いながらも的確な批評も盛り込んだ解説が書かれていた。その解説を元にCDを買い、そして自分の音楽の見識を広めていった。どんどん膨らんでいく自らの知識の常に上を行くバイヤーの情報は、ネットなんぞない時代に確実にメディアの一つとして機能していたし、店にはとにかく客が放つ熱気と興奮で充満していた」
ところが、HMVの棚は、だんだんと変質していってしまいます。洗練された店作りを狙うようになり、手書きのポップは印刷された解説ポップへとかわり、それらのポップは全国のHMVで共有されるようになりました。そしてポップや看板は、パッケージ化された広告としてレーベルに販売されるようになりました。つまり「広告料を支払っていただければ、全国のHMVの店頭で解説ポップを付けてあげますよ」というビジネスになっていったわけです。
<中略>
加藤さんはブログでこう締めくくっています。
「だから、驚くべきことじゃないし、今更、メディアが大きく取り上げることでもない。配信や、アマゾンが、閉店の理由でもない。
結局は、人なんだよ。
結局は、音なんだよ。
僕は、少なくとも、そう思う」
(佐々木俊尚「キュレーションの時代」ちくま新書)
【追記】
某新聞にも“ぽぽぽぽ~ん”が。
【今日のことば】
HMV渋谷は九十年代のある一時期、文化発信基地の役割を担っていました。
「ブームとなった渋谷系はもちろんのこと、海外の新たなムーブメントにいち早く注目し、紹介したり、得意なジャンルを多数持ち、このジャンルの在庫はHMV渋谷に行けば必ずあるだろうという絶対的な信用を誇った」
そして、このパワーの源泉は、バイヤーと呼ばれる店員ひとりひとりの意識の高さとセンスの良さ、熱心にありました。
「アルファベット順に置かれた棚以外の壁面のコーナーでは、バイヤー独自の企画で多くのシーンが紹介され、熱いながらも的確な批評も盛り込んだ解説が書かれていた。その解説を元にCDを買い、そして自分の音楽の見識を広めていった。どんどん膨らんでいく自らの知識の常に上を行くバイヤーの情報は、ネットなんぞない時代に確実にメディアの一つとして機能していたし、店にはとにかく客が放つ熱気と興奮で充満していた」
ところが、HMVの棚は、だんだんと変質していってしまいます。洗練された店作りを狙うようになり、手書きのポップは印刷された解説ポップへとかわり、それらのポップは全国のHMVで共有されるようになりました。そしてポップや看板は、パッケージ化された広告としてレーベルに販売されるようになりました。つまり「広告料を支払っていただければ、全国のHMVの店頭で解説ポップを付けてあげますよ」というビジネスになっていったわけです。
<中略>
加藤さんはブログでこう締めくくっています。
「だから、驚くべきことじゃないし、今更、メディアが大きく取り上げることでもない。配信や、アマゾンが、閉店の理由でもない。
結局は、人なんだよ。
結局は、音なんだよ。
僕は、少なくとも、そう思う」
(佐々木俊尚「キュレーションの時代」ちくま新書)
【追記】
某新聞にも“ぽぽぽぽ~ん”が。