紅葉に囲まれて-滋賀県大津市：日吉大社

Hiyoshi Taisha Shrine, Ohtsu City, Shiga Pref.

さてさて、滋賀県大津市の坂本へとやって来たワタクシ達なのですが、
坂本の町の東には日吉大社が鎮座しており、日吉大社は秋の紅葉が美しいんですよ。


比叡山の麓に鎮座する当大社は、およそ2100年前、崇神天皇７年に創祀されたと伝えられています。
全国3800余の日吉・日枝・山王神社の総本宮であり、平安京遷都の際には、この地が都の表鬼門（北東）にあたることから、
都の魔除・災難除を祈る社として、また比叡山に延暦寺が開かれてからは天台宗の護法神として信仰されてきました。


織田信長の比叡山焼き討ちにより、日吉大社も焼け落ちてしまいました。現在見られる建造物は安土桃山時代以降、
1586年から再建されたものなんです。信長の死後、豊臣秀吉と徳川家康は山王信仰が篤く、
特に秀吉は、日吉大社の復興に大変尽力したそうなんですよ。


紅葉の名所しても知られる日吉大社です。ただ、今年は境内の紅葉が一斉に色づくという感じではなく、
すでに色づいている木もあれば、まだまだ青葉の木もあり、色づくことなく葉が散った木もありました。


この日は月曜日ということもあり、境内は比較的空いていました。天気予報は悪かったのですが、
幸いなことに曇天ではありますが雨に当たることはありませんでした。


全山真っ赤な紅葉というのもいいですが、赤、黄、緑などが入り混じるのも、また素敵な光景ですね。


日吉大社には西本宮、東本宮があるのですが、まずは西本宮から参拝していきます。


楼門の軒下の四方には猿の彫り物があるのですが、日吉大社では猿は魔除けの象徴とされてきました。
この猿を「神猿」と書いて「まさる」と読むんですよ。「秀吉が日吉大社の復興に尽力した」と上述しましたが、
その理由の一つに皆さんもご存知のように、秀吉は若い頃に「猿」というあだ名がありました。
そのことから、この日吉大社を特別な神社と考えたからだそうなんです。


ではでは、西本宮から東本宮へと向かうとしましょうか。

使用したカメラ：６、7枚目はFUJIFILM X-T1、他はFUJIFILM X-Pro2


季節の移ろいは早いですね。この写真を撮影したのは11月19日で、まだ一ヶ月も経っていません。
でも、ずいぶんと前のことのように思えてしまいます。
年末年始の慌ただしさの中にいるから、そう感じてしまうのでしょうか。


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