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ウフィツィ自画像展

2010年11月15日 | 美術展
フィレンツェの核心といわれるウフィツィ美術館の自画像コレクションを観るため、東郷青児美術館へ。

フィレンツェの街とウフィツィ美術館を紹介するビデオが上映されていた美術館の1階で、10分ほど座っていました。
数ヶ月前に行ってきたばかりのフィレンツェの街の風景がとても嬉しくて。そして、ヴァザーリの回廊にある自画像は本館とは別扱いになっていたと知りました。このタイミングで自画像展が日本で初めて開催されることに感謝です。


さて、自画像展。

自画像とともに楽器や書物を描いて自分の知性や価値を知らせるなど、画家たちが自画像を画く理由はさまざま。
ウフィツィから自画像の依頼を受けても、それが自己顕示と受け取られるなるのではないかと数年も届けなかった画家や、自ら展示を希望して自画像を持ち込む画家もいたそうです。

当たり前のことだけど、自画像展は数十点の顔、顔、顔。
迫力あります。ありすぎ。
それぞれにそのときの生活や心情、喜びや悲しみ、苦悩がみてとれる。
一枚一枚から気迫を感じるので、ときどき休みながらでなければ最後までたどりつけませんでした。

特に印象に残っているのが、ポスターや入場券に使われているエリザベート・ルイーズ・ヴィジェ・ル・ブラン。
マリー・アントワネットの肖像画を画くためにヴェルサイユに招かれた、凛々しいという言葉が似合う美しい女性。
展示されていた自画像のキャンバスに画いているのはもちろんマリー・アントワネット。
自己主張の表れなのか自画像でもユニークなドレスを着ています。




そして、ヴァティカンのサン・ピエトロ広場を設計ししたベルニーニ。



そしてもちろんレンブラント。これは49歳の自画像。破産一年前のものだそうです。



今回、初めて知ったニコラ・ファン・ハウブラーケン。花などの植物を専門とした画家だそうですが、花輪の精密さには驚きです。



そして、マリー・ルイーズ・ド・ギール・ベルエンストラーレ。黒幕の間から鼻を出しているだけで、鼻に特徴があることと舞台演出にかかわっていることで、誰なのかがわかるそうです。



ウフィツィ美術館はとても大きいので、ガイドブックやサイトで見つけた情報を頼りに「これだけは!」といわれている絵画や彫刻をみてきました。全てみるのには何日かかるのでしょう? 見逃してしまったヴァザーリの回廊も見たいけど、今度はいつ行けるかしら。


東郷青児美術館は初めて。
常設のゴッホやゴーギャンが素晴らしい!
自画像展の後に、とてもとても贅沢なオマケでした。




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