窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

忠孝泡盛と沖縄料理の会

2012年06月04日 | BAR&WHISKY etc.


  5月31日、このブログでもおなじみのソムリエール柳田みゆきさんが主催する、今回はワインではなく、沖縄の忠孝酒造さんとのコラボレーションによる「泡盛と沖縄料理の会」に参加してきました。解説をしてくださったのは、忠孝酒造の又吉生磨さん(下写真左)です。



  杉並区和泉にある、沖縄タウン。その名の通り、沖縄料理のお店が軒を連ねています。初めて訪れたのですが、なかなか良い雰囲気でした。



  会場になったのは、沖縄料理と古酒のお店「てぃんさぐぬ花」(鳳仙花の花)です。



  さて、料理が出てくる前に早速試飲開始。最初は華忠孝(25度)。華忠孝の「華」はバニラ(華尼拉)香を意味する華だそうですが、その名の通りフルーティな香りの泡盛です。これを爽やかにソーダーで割りました。

  華忠孝の特徴は、その酵母。何とマンゴー果実酵母なのだそうです。平成19年の産学官共同研究により実現したマンゴー果実酵母は、泡盛の特徴でもあるバニラ香を生み出す4-VG(4-ビニルグアヤコール)を非常に多く含有しているそうです。



試飲2:忠孝(30度)

  忠孝酒造さんのスタンダード泡盛。甘みがある中にもキレがあり、甘みが邪魔をせずのみ易い泡盛です。沖縄では水割りが一般的だそうで、それは楽しく、長く、沢山飲むためだそうです。

試飲3:忠孝3年古酒(43度)

  泡盛の他の焼酎との違いの一つは熟成させることですが、特に3年以上(アルコール度数51%以上)熟成した泡盛を古酒(くーす)と呼びます。以前、「霧島町蒸留所①」でご説明したとおり、本土の焼酎は芋焼酎であっても初めに米麹(一次仕込み)を仕込み、それから芋と混ぜ合わせる(二次仕込み)のが一般的ですが、泡盛は米麹だけで仕込む「全麹仕込み」が特徴です。また、最近本土の焼酎でも黒麹が増えてきましたが、黒麹は白麹に比べ扱いが難しいといわれています。しかし、黒麹は元々沖縄の泡盛で使われていたものであり、泡盛では現在でも黒麹を使用します。

試飲4:古酒と新酒のブレンド(43度)

  新酒とのブレンドであるため、「~年古酒」という表示はできません。ウィスキーのニュースピリッツ(単式蒸留後、樽熟成する前の原酒)を思わせる、甘みがあります。柳田さんが「グラッパのよう」と形容していましたが、その通りだと思います。

試飲5:忠孝5年古酒(43度)

  沖縄限定販売という古酒。柔らかな甘みがあり、ロックが合います。泡盛の熟成に使用する甕ですが、やはり素焼きの甕が適しているのだそうです。忠孝酒造さんでは、泡盛に最適な甕を使用するため「忠孝南蛮荒焼」という独自の甕作りから行っているそうです。まさに、泡盛の伝統に忠、自然の恵みに孝といえます。

  後は、柳田さんの会ですから、いつものように飲み放題。蒸留所は那覇空港の近くだそうなので、是非一度訪れてみたいと思います。

  今回の料理については、下のフォトチャンネルをご覧ください。



忠孝酒造

沖縄県豊見城市名嘉地132



てぃんさぐぬ花

東京都杉並区和泉1-3-15



  繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
  ブログをご覧いただいたすべての皆様に感謝を込めて。

よろしければクリックおねがいします!

人気ブログランキングへ
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする