प्रज्ञापारमिता

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花のこころ

2018年04月06日 | 法話関係
古来、真言宗においては仏前に供えるものを6種類挙げています。

水・塗香・花・焼香・ご飯・灯明。

これらはそれぞれ六波羅蜜に対応して、

水 ー 布施
塗香 ー 戒律
花 ー 忍耐
焼香 ー 精進
ご飯 ー 禅定
灯明 ー 智慧

となります。
それぞれを供える意味と功徳については理由がありますが、本日は「花まつり」ということで、花についてお話したいと思います。

花は人の心を和らげて怒りを遠ざけるから「忍耐」の象徴とされますが、同時に「慈悲」を表すものです。慈悲は仏教の根本で、仏様が仏様であるための最大の特徴が「分け隔てない慈悲を完成させている」ことですから、私たちが自分自身の持っている慈悲の心をわずかなりとも形にして供える功徳行こそ、最善の供養だとされています。仏様の慈悲と私たちの慈悲がお供えを通じて触れ合い、ひとつになって、自分自身に隠されている仏心が一層よい香りを放ち、仏心の完成に近づいていきます。
また先祖供養においても、花の功徳は絶大で、亡き人の心・魂を仏様とひとつになるよう導いていきます。

お釈迦様の誕生日を「花まつり」といいますが、それは、このような花の素晴らしい功徳が世界中に溢れていくように願われたお釈迦様のお生まれになった日だからです。

さて、よく「お供えして良い花・悪い花」について聞かれますが、基本的には自分が「良いなぁ」と思ったものは何でもお供えして構いません。ただし、棘のある花と「臭い花・枯れかけの花」は避けましょう。
ただ、仏教的に「より良い」とされるのものはあります。

・白い花
・蓮
・菊
・樒(青蓮として)

です。
それぞれに意味がありますが、それ以外の、たとえば洋花やカラフルな花でもまったく問題はありません。
要は、花は忍辱や慈悲を表し、自分自身の目に見えないその功徳を、目に見えるカタチにあらわして供えているのだ、それによって仏様の完璧な慈悲の心と感応して、自分自身あるいは故人の心や魂が徐々に仏心とひとつになっていくのだと、そこだけは忘れないようにしたいものです。

そのような安心の道を示してくださったお釈迦様の誕生日、花まつりの日を、感謝しながら今日一日、過ごして参りましょう。
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