प्रज्ञापारमिता

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古典文学のススメ

2014年01月18日 | 閑話休題
古典文学って、誰でも中高の頃に授業でやったことがあると思いますが、正直あまり良い思い出はないかもしれません。「好きだ」という人も少ないでしょう。社会に出てから何か読んでみたことがある、という人も少ないと思います(原文ではなく現代語訳であったとしても)。
正直、教科書で取り上げている部分ってあまり面白い部分じゃなかったりしますし、中高生じゃまだわからない機微も多いですし、そもそも古典の授業って文法中心になりがちでつまらないですから…ま、致し方ないところなのですが、大人になって改めて読んでみると、意外に面白いものです。
男性がよく言う「古文なんか恋愛ものばかりでつまらん」のは、たぶん和歌とか源氏物語のイメージが先行しているだけです。だいたい歌はどの時代でも恋愛物中心ですしね。他にも色々な分野があるんですが、そういうものを知る機会があまりない。説話文学や軍記物なんかは恋愛物が嫌いな男性でも相当、読めます。歌だって万葉集なんかは古代史物として秀逸です。
あるいは江戸の戯作もナンセンス物からエロ・グロなんでもありです。
一方で方丈記や徒然草なんかはエッセイとして、年を取れば取るほど「なるほど」と感じる部分がどんどん出てきます。源氏だって必ずしも恋愛一色の話ではなく、日本文化とは何かというところがとてもよく表現されていたり。

「お勉強」ではなくて、小説や読書の一環としてもっと気楽に読んでみたらきっと、認識が改まるのではないかな、と思います。
とは言え、いきなり『源氏物語』を通読するのも無謀なので、メジャーなものでお薦めのものをいくつか。amazonあたりで検索してもらえば、現代語訳などもいくつかあると思いますので、是非。

・堤中納言物語
・今昔物語集
・伊勢物語
・徒然草

このあたりは短編なので、お薦めです。面白いし。
ちょっと余裕があって、日本史が好きなら、

・万葉集
・大鏡
・平家物語
・太平記

仏教に絡んだものが良いのなら、もちろん上記のものもすべて仏教と関係ありますが、

・日本霊異記
・沙石集
・発心集
・往生要集
・梁塵秘抄

なんてのも、面白いでしょう。

たぶん、それぞれ現代語訳も出ていますし、文庫もあるかと思います。
何なら田辺聖子あたりでも十分ですので、是非、読んでみてください。角川文庫からは「ビギナーズクラシック」という抄訳シリーズも出ています。

古典というのは、日本人としての私たちの根源にあるものが何か…を再確認するにも必読のものですし、祖先がどう生き、どう考え、どうやって今の日本や私たちの社会が出来上がって来たのかを考えるにも大切なものです。古典を知らずして日本人であることを語れないですし、引いては日本という国の素晴らしさを忘れ去ってしまうことに直結します。
もちろんそんなこと関係なく、読めば面白く、個人レベルで参考になるような言葉もたくさんあります。
是非、今年は一冊でも二冊でもいいので、そういうものに目を通してみる時間を持ってみませんか?
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「徒然草」第百五十七段

2014年01月18日 | 法話関係
筆をとれば物書かれ、樂器をとれば音をたてんと思ふ。杯をとれば酒を思ひ、賽をとれば攤うたむ事を思ふ。心は必ず事に觸れて來る。仮りにも不善のたはぶれをなすべからず。

あからさまに聖教の一句を見れば、何となく前後の文も見ゆ。卒爾にして多年の非を改むる事もあり。假に今この文をひろげざらましかば、この事を知らんや。これすなはち觸るゝ所の益なり。心更に起らずとも、佛前にありて數珠を取り、經を取らば、怠るうちにも、善業おのづから修せられ、散亂の心ながらも繩床に坐せば、おぼえずして禪定なるべし。

事・理もとより二つならず、外相若し背かざれば、内證かならず熟す。強ひて不信といふべからず。仰ぎてこれを尊むべし。
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