प्रज्ञापारमिता

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世尊般若波羅蜜多母止観之要

2011年04月15日 | 仏教・思索
金剛般若経に曰く、
一切有為法 如夢幻泡影
如露亦如電 応作如是観

至心に四礼し奉る。 
一者信根本 常念真如 亦無有相
二者信佛宝 常念親近 供養恭敬
三者信法宝 常念修行 諸波羅蜜
四者信僧宝 常念親近 諸菩薩衆

起信論の願に曰く、
願はくは我が心をして、分別を離れしむるが故に、十方に徧して一切の諸善功徳を修行し、其の未来を尽して無量の方便を以て一切の苦悩の衆生を救拔し、涅槃第一義の楽を得せしめん。


夫れ、大聖釈尊の般涅槃し給ひて凡そ二千五百年、護法諸天善神冥助の御仏業、森羅万象に遍く行き渡らざる莫きも、末資智秀、其の愚鈍の性は徒らに如来蔵を堅く種子の裏に沈潜するばかりにして、本来明瞭たる仏身の御影をだに拝すこと能はず、今日まで無為徒食の日日を虚しく過し来たる。
自心の如来蔵たるを如実に知るに機根乏しく、一大蔵経の一隅に置かれたる僅か数葉の金口仏説を目に眺むるも、其の深秘意を覚るにその才莫きは言を俟たず、只只仏陀の仰せらるる金言のままに拝す耳。

思ふに八万蔵経仏説諸論典の肝要たるは、智慧と慈悲との宣揚に尽くる。
大蔵の僅か一隅を学すのみは忸怩たるものあれど、縁ありて偶偶金剛般若経・大乗起信論の二典を得るに及び、智慧慈悲の円満具足する仏光の紙背より顕現するに遇えり。
凡そ大乗仏徒たらん者は四信完備せん事を努め、併せて智慧と慈悲の実践行たる六波羅蜜を修するはその道理なり。
六波羅蜜の施戒忍進禅智、是れ大乗仏教徒の踏むべき道、四礼の第三に曰く、三者信法 有大利益 常念修行 諸波羅蜜故とあるは是なり。
施は財法無畏の三施を基とし、三輪清浄を旨とす。
戒は身口意三業に渡る菩薩十善戒なり。十とは不殺生・不偸盗・不邪淫の身戒、不妄語・不綺語・不悪口・不両舌の口戒、不慳貪・不瞋恚・不邪見の意戒なり。
忍に二有り。一に他不饒益忍、二に安受忍。前は他人の悩ますを忍じて報復の心を抱かざるを謂ひ、後は世間の利衰毀誉称譏苦楽の法を忍するを謂ふ。
進は勤勇精進・難壊精進・無足精進の三なり。前は善事に心懈怠せぬ事、中は立志堅固にして怯弱を遠離する事、後は過去久遠より已来、無精進の故に虚しく身心大苦を受けて利益莫きを恥じ、奮然精進に向かふ事なり。此処迄は通大乗なり。

六波羅蜜の後に禅智をまとめ止観と呼ぶは起信論の説なり。故に六波羅蜜とせず五行と名付くも、内実は異なるに非ず。
止は禅定なり。シヤマタ行なり。その方途に座禅行法念仏題目等等種種あるも、金剛般若大身真言の一向念唱も亦其の一也。何れも本来一大海たる自己の面目を達するが眼目也。大身真言は那謨婆伽跋帝 鉢喇壞 波羅弭多曵 唵 伊利 底伊 室利 輸盧駄毘舍耶 毘舍耶 莎婆訶と唱ふ。
観とは四種観行に尽く。四種観行とは一に法相観行。これに四有り。一に無常観。世間有為法は須臾に変壊す。一切心行は念念に消滅すと観ず。二に苦観。有為法の無常なるが故に苦なりと観ず。三に無我観。過去・現在・未来に念ぜし諸法は夢・電光・雲の湧き出ずるが如しと観ず。四に不浄観。世間一切の有身は悉く不浄にして種種の穢汙あり、楽ふべき無しと観ず。四種観行の二は大悲観行。衆生は無明薫習に因りて心をして生滅せしめ、三世に一切の身心の大苦を受く。捨し難く離れ難きに、而も覚知せざるは愍むべしと観ず。三に大願観行。願はくは我が心をして、分別を離れしむるが故に、十方に徧して一切の諸善功徳を修行し、其の未来を尽して無量の方便を以て一切の苦脳の衆生を救拔し、涅槃第一義の楽を得せしめんと観ず。四に精進観行。一切時・一切処に於て、あらゆる衆善を、己が堪忍するに随ひて、捨てずして修学し、心に懈怠なしと観ず。

四信五行に仏説聖教悉く摂し尽くす。八万蔵経の経糸この聖旨に連ね、願はくは鈍根の凡夫、末世の衆生に仏光の遍く照らし尽くし、吾等をして波波たる自心の一大海たる事を覚させ給はんことを。


南無世尊般若波羅蜜多母

水波坊智秀 至心謹言
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平行読書のススメ

2011年04月08日 | 閑話休題
私は昔から本は1冊ずつではなく、同時に何冊か平行して読んでいます。小学生時代以来、高校~東京時代は同時に常に4~5冊くらい読んでいました。
今、『金剛般若経』『大乗起信論』はずっと繰り返し座右に読んでるので別として、8冊ほど平行しています。去年までは同時に6冊くらいだったんですが、最近2冊ほど増やしました。貧乏寺で暇があるからこそ、かも知れませんが、流石に8冊くらいが限界かも知れません(笑

なぜ同時に何冊も読むのか…。
それは、読みたい本が意外に多く、また分厚い専門書で数巻あるものなど読んでいると、どうしても読み終わるのに時間がかかり、他の本が読めないからです。不可抗というヤツですが、それだけでもありません。
1冊の本をじっくり読むのも大切ですが(私にもそういう日はあります)、同時並行で読んでいくことは、脳にも良いような気がしますし(別にそんなことを目的にしているわけじゃないですけれども、結果として…)、違う分野に意外な類似点がある事に気づいたり、色々と発見や刺激もあります。
また分野の違う本を同時に読むと、舞台の転換ではないですけれど、その内容の違いから却って印象に残って行くような気もしています。
何冊も平行していると内容を忘れるのでは…と聞かれたこともありますが、上述の通り、すべての本を数頁ずつでも出来る限り毎日目を通すようにしていれば、結構、覚えているものです。

皆さんも平行読書、オススメですから是非、トライしてみてください。
隙間時間でも、積み重ねると意外な時間の量になるものです。そういう時間も活用しつつ…慣れてくると読書がより楽しく、充実したものになると思います。
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