प्रज्ञापारमिता

言語活動(言説)に依らずして、究極的なもの(勝義)は説示されない。
究極的なものを理解せずして、涅槃は証得されない。

しまむら

2010年08月31日 | 閑話休題
生まれて初めて「ファッションセンター しまむら」なる店に行きました。

妻が高野山で修行しているあいだ、実はうちの母親が大阪から手伝いに来てくれているのですが、母親の付き添い(?)で宇部の「しまむら」へ。
私はおよそ自分に対するファッションというものに関心がないので、ほとんどこういう店には行かないのですが(10年前のTシャツ、15年前のロングコートをいまだに着てますし、法衣・白衣も得度した時に買った物を10年間、常用してます)、「しまむら」は以前マスコミでも少し話題になっていたこともあり、見聞を広めるにはいいだろうと思って付き添いに行く事にしました(というかまぁ、運転手ですが)。

縫製は全体に安手な感が否めませんでしたけれど、母曰く「それにしても安い」らしく、まぁ、自分で縫い直しできるんならいいんじゃないの、ということでした。
デザインもまぁ、まぁ、まぁ…という、まぁいいんじゃないの、という感じ。以前妻に連れて行かれたユニクロよりは見てて面白かったです。バリエーションは色々ありましたからね。

しっかし、私は「布製品」は非常に好きで、アジア系雑貨店などを通りかかると色々と見たり触ったりしますし、民族衣装や服飾文化そのものは好きな方なんですが、どうして自分自身の服にはこうも無頓着なんでしょうか。自分でも謎です。
色々な布や衣装は好きですから、モノの道理として、自分自身のファッションにももっと気を遣っていいはずなのに、自分のこととなると、あんまり欲しいと思わないんですよね(そういえば靴も、雪駄・下駄以外はクロックスのパチモンばかり。普通の靴は一足だけしかないです)。

良いんだか悪いんだかわかりませんが、まぁ、平和な日々です。
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疑似医療行為

2010年08月24日 | 時事関連
【ホメオパシーは「荒唐無稽」 学術会議が全面否定談話】 ~asahi.com~


ホメオパシーや波動、オーラ、それに類する様々な「疑似医療行為」がインチキ似非科学であるということは以前から指摘されていたことです。何を今更…の感はなくもないですが…。
今年の五月に山口県で「山口新生児ビタミンK欠乏性出血症死亡事故」があったので漸く動き始めた…ということかも知れませんが、学界も警察も、誰かが死なないと動かないんですよねぇ。

ま、それにしても声明を出したのは評価できます。

民主党の一部には、「代替医療も認める」という名目で、こういう疑似科学に親近感を持っている向きもあるみたいです。漢方や鍼灸は臨床効果がそれなりにありますし、きちんとした研究の対象になっていますが、ホメオパシーなどはほとんど客観的な検証に耐えられないレベルであり、おばあちゃんのおまじない程度のプラシーボ効果しかないものでしょう。
政治家が自己責任で勝手にやるのは自由ですが(「信仰の自由」はあります)、よもや税金を投入するなんてことがあってはなりません。インチキ科学よりも、経済や外交という「現実」にちゃんと向き合って政治をしていただきたいものです。

無論、これを「客観的な科学だ」と言わずに、特定の思想信条に立脚した「信仰行為・宗教思想である」というのであれば、私はホメオパシーも認めていいと思います。
それぞれの理屈や理論が、たとえ主観的であったとしても、それを超えた世界を信じることは否定されるべきではないし、存在の神秘に触れるには、「客観性」や「科学性」に拘泥していては果たされないからです(主客分裂は妄念の世界だからです)。科学だけでは、存在の神秘にはたどりつけません(もっとも、ホメオパシーだの波動だのオーラだのでも、「そこ」には決して至れないでしょうが)。
しかしホメオパシーは医療行為であると自称していますで、あくまでも形而下の世界で考えなくてはなりません。この場合は客観性を担保しなくてはならない科学の領域ですから、まったくもって弁護の余地はありません。
検証不能…というか、実証的効果が臨床でもまったく確認できない以上、医療の場から速やかに撤収していただく必要があります。


【参考】
Wikipedia 「ホメオパシー」
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酷いDVD

2010年08月23日 | 閑話休題
最近あまり見かけなくなりましたけれど、お笑いコンビ「笑い飯」の哲夫がプロデュース(?)した『見たら必ず行きたくなる 笑い飯哲夫のお寺案内DVD』とやらを見ました。
ちょっと期待してたのですが…。

奈良の「修学旅行では見ない寺」たとえば中宮寺や飛鳥寺、岡寺、長谷寺…等々を笑い飯哲夫がガイドしていく…という趣向ですけれど、うーん、はっきり言ってこれは…コメント不能なくらいちょっと酷い出来でしたね。
タレントがこういうDVDを出すことで、一般の人に寺院や仏教に関心を持ってもらえる…という点では評価できるのですが、基本的な知識があまりに不足していて、これをよく「仏教・寺院ガイド」の商品として売ったなぁ…と。入門書を一夜漬けで斜め読みした程度なのは明白で、話を聞いててもあやふやで適当、間違った情報、間違った行動が山盛り。喋りもうざい、くどい、つまらない(お目汚しの暴言、御寛恕下さいませ)。
彼は般若心経の本も出してベストセラーになったようですが、この程度の知識で般若心経を解説することは不可能でしょうから、恐ろしくて私は読めません。

別に仏教に限らないのですが、最近のテレビは字幕・テロップの漢字間違いも頻出していますし、半可通の知識で一家言あるかのように振る舞うタレントや「知識人」も多く見受けられて、このままではあらゆる分野で中途半端・間違った知識が「正しい知識」として流通してしまいそうで、暗澹たる気持ちになります。
今更マスコミ・出版界等の「言論」だの「良心」だのには期待していませんが、せめて「正しい情報を提供する」ことくらいは心がけて欲しいものです。そのくらいの責任感・使命感くらいは感じて欲しいものです。
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奈良は好き?

2010年08月22日 | 閑話休題
今日は「営業」です。
もちろん頼まれたわけではなく、勝手な「お勧め活動」です。

まずひとつめ。

奈良旅手帖の2011年度版の先行予約が始まりました。
奈良大好きな人は、是非どうぞ。
公式サイトはこちらですが、今のところまだ2010年度のままですので、ご注意を。

ふたつめ。

奈良と言えば…月刊大和路・なららという雑誌があります。
仏教関係や寺院関係の特集も非常に多く、奈良文化や仏教・神社仏閣に興味がある人は一度、読んでみてくださいね。400円とは思えない程レベルの高い記事が多いですよ。
私は定期購読しています(私の唯一の定期購読誌です)。
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似非科学に助成?

2010年08月20日 | 時事関連
<民主党>「平賀源内研究所」構想 国がタイムマシン助成?

思い起こせば鳩山前総理、フリーメーソンや統一教会との関わりを疑われたり、時には夫人のオカルト発言が取り沙汰されたり…と「あっち方面でも」忙しい方でした。
そう言えば、鳩山氏は「超党派国会議員連盟人間サイエンスの会」なるオカルト議連に特別顧問として参加されていますね(参考資料)。ここの周辺には中丸薫とか本山博とか、なかなかの面子が雁首揃えております。

そんな鳩山が去って…菅直人に総理が代わり、もちろん外交安保・経済が更にボロボロになるのはわかっていましたけれど…まさかオカルト・似非科学に関しても鳩山に追い付き追い越せ…を目指すとは想像しませんでした。
こんな似非科学に使うカネがあれば、国内のまっとうな研究機関や大学に資金を使うべきでしょう。どう控えめに言っても、頭がおかしいとしか思えません。
民主党が将来の日本をどうしたいのか知りませんが、外交・経済から文化・教育政策に至るまで、あらゆる政策が愚策であると言わざるを得ません。極力早めの総辞職をお願いしたいものです。

しかし…夢はいいですが、それこそ夢や営利技術は民間に任せて、基礎研究にこそ地道な資金投入をしていくのが国家の責務でしょう(ついでに、「カネにならない」人文科学研究にもしっかり助成してもらいたい。良質の人文科学は文明・民族・伝統・人間存在形成の基、文化国家の礎です)。


【追記】
もちろん錬金術が西欧の近代科学の形成に決定的な影響を与えたりしたわけで、オカルトや似非科学の研究をすることにも多大なる意味はありますし、私はこういうのは本来、大好きな方です。また、(波動ヒーリングだの「水はなんでも知っている」だののような)単なる似非科学・疑似科学とは違い、タイムマシンなどは真剣な研究の対象にもなり得るでしょう。
しかし現在の日本においては、優先順位として、既存の自然科学や人文科学に対する支援があまりにも乏しい以上、こういう「夢」以前に、その前提となる基本的な分野・教育政策にこそ、国家は資金を投入すべきです。
またこの民主党の「構想」では、日本人以外にも資金提供をする、ということだそうです。民主党は普通の日本人からカネを絞り取り、また倹約を強制して、生み出された財源を外国及び自分の票田へバラ播く事には熱心ですが、外国への便宜供与の前に、自国の現状を改善していく努力をして欲しいものですね。無理な注文でしょうけれど…大体、日本は大赤字なんですよ?
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葬儀は誰の為?

2010年08月11日 | 仏教・思索
葬儀は生きている遺族の心のケアの為にするのだ…とか、「死」を残ったものが受容するための伝統的社会システムだ…とか、そういう言説がよくあります。
まぁ確かに、民俗学的に葬送儀礼を考察すれば、そうなるのでしょう。また、葬儀にそういう意味も含まれている事は否定できませんし、しません。

しかし、本当にそれが主要な意味なのでしょうか。
僧侶がそんな気持ちで導師をすることが許されるのでしょうか。

もしそうなのだとすれば、私は葬儀の導師など出来ません。そもそも引導だの潅頂秘印明など、もし死者の為でないとすれば、いったい何のためですか?

パフォーマンス?

もし「葬儀は単に遺族慰撫の文化システムであり、死者の為などではない」と思ってやるのなら、それは確かにパフォーマンスでしかないし、そう思ってそんな「手遊び」をしているとすれば、それは無意味・ナンセンスだし、更に言うと、詐欺行為です。
確かに印など後ろから見えやしないし、テキトーに誤魔化しても、「遺族の慰撫」にはあまり影響ないでしょう。演技力の勝負です。口八丁…の世界。

なんたる無意味。

それで良いというのなら、仏教の葬儀など消えてしまうべきです。
あまりにも人間をバカにした行為です。
そんな数時間の無意味で空疎なパフォーマンスに何十万・何百万もかけるくらいなら、そのお金で故人が生前に好きだった場所・思い出の場所を旅して静かに思いを巡らせる方が、何倍も自分自身の心の癒しになります。
否応なく、押しつけがましく、「これは遺族の癒しの為ですよ」など、笑止千万。

葬儀の意義。

それは、故人の生前あるいはそれ以前からの業を、導師自身に伏在している(如来蔵の)加持力また法界力によって、故人(の業)を真如法身との和合に誘い、故人の自性清浄心の本面目を発現せしめること、導師/故人不二の全一的真如に向かうために故人の業を縁づけていくこと…それが葬儀の意義だと、私は思っています。
その内実があるからこそ、それを信じるからこそ、私は葬儀の導師をするわけです。

無論その実践を通して、私の信じるいのちの真実、自性清浄心、真如、如来蔵…それらを知ってもらう機会になればいいとは思いますが、それは葬儀という場面に於いては中心的なことではありません。
同様に、遺族のケアもあくまでも副次的なものであって、葬儀はどう考えても「死者のため」にしかあり得ないと思います。もしそうでないなら葬儀など無用です。
引導する対象・受戒させる対象など何も存在せず、ただ遺族だけが空っぽの空間にいる。僧侶は故人がいる(あるいは魂がある・流転する業というものがある)フリをして演技をし、それによって遺族は癒されるだろう…だなんて、本当にそう信じているのなら…導師としてそんな「ありがたそうにパフォーマンスするだけの詐欺行為」をすることは、私には耐えられない事です。
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米田仁士

2010年08月06日 | 閑話休題
今回はわかる人だけの話。

正木晃『仏像ミステリー』(講談社)がアマゾンから届いて、ペラペラと頁を繰ってみたのですが、そこに使われているイラスト、「どこかで見たような絵だなぁ」と思って確認してみると、何と米田仁士。

超懐かしい…。

思い起こせば小学生時代、私は当時一世を風靡したゲームブックにハマっていたのですが、東京創元社から出ていた『展覧会の絵』『ニフルハイムのユリ』のイラストや、今は無き社会思想社の雑誌『ウォーロック』の表紙絵を手掛けていた米田仁士の絵は非常に好きだったんです。輪郭のぼやけた水彩のような絵柄が素晴らしかった。
それがまさか仏教関係の本で再会するとは…正木晃氏のセレクトなんでしょうか。まさかねぇ。

こうなったら(どうなったら?)、誰か加藤直之(SFマガジン表紙や、『銀河乞食軍団』・初期の『グイン・サーガ』表紙等)のイラストでも仏教書、出さないかな。もし出たら、内容がつまらなくても買います。
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山折哲雄の本

2010年08月04日 | 閑話休題
お盆参りで読書どころではないのですが、合間を見て山折哲雄『愛欲の精神史』(角川文庫・全三巻)を読んでおります。普段は五・六冊程度を併読しているんですが、さすがにその気力が出てきませんし、今はあんまり難しいのも…ですので…。

しかし、山折哲雄という人の文章は、昔からピンと来ないです。
書いている内容はそれなりに面白いですし、示唆的なことも多々あるのですが、全体としていまひとつ琴線に触れて来ないのはどうしてなんでしょう。彼の著書は、たとえば梅原猛などよりよほど真っ当な内容なんですが、文章としては梅原猛のほうが数段、面白いような気がします。

今、『愛欲の精神史』全三巻の二巻まで読み終えたんですが、やはり違和感が拭い切れません。

多分そう感じてしまうのは、山折哲雄の本は大抵が学術的な対象を扱っているにも関わらず、論証・結論があまりにも感覚的というか恣意的というか、ざっくりし過ぎているからなんでしょうね…彼をエッセイストと割り切ってしまえば、もしかしたらまた違う感覚で読めるのかも知れません。
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