प्रज्ञापारमिता

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秋穂霊場

2010年02月24日 | 閑話休題
3代前の当寺住職・亮厳和上が昭和29年・八十一歳の時に編集した『秋穂八十八箇所由来』という小さな冊子を、倉庫の隅から発見しました。
この地域や秋穂霊場のことがよくわかりますし、非常に面白い冊子です。

一冊しか残っておらず、また冊子自体もボロボロで、このままでは日の目を見ることなくお蔵入り…というのも勿体ないので、自坊ウェブサイトに少しずつアップしていきます。
関心のある方は福楽寺ウェブの「秋穂八十八ヵ所」のページをご覧ください。私の書いた記事部分に引き続いて、『秋穂八十八箇所由来』全文を掲載していく予定です。

 ※ 3/1、全文のアップ終了しました。
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日本仏教の未来

2010年02月18日 | 仏教・思索
仏教はもともと国際的な宗教なんですが、日本仏教は発信力が非常に弱いです。

これは発信のための語学力のなさ云々以前に、そもそも私たち仏教徒が、日本仏教というものを知らなさすぎることに原因があるのでしょうね…。インド仏教の時代区分を言える人ですら、日本仏教については高校教科書程度の知識しかなかったりして愕然とします(つまり、宗派として確立された仏教だけが日本仏教だと思っている…)。
神道・儒学を含めた日本思想の基本的な啓蒙が、国際化以前にまずは必要だと私は痛感しているのですが、古典語読解力や伝統的知識に対する劇的な低下もあり、従来のやり方を踏襲しているだけでは限界があるだろうな…と感じています。
このままでは、日本仏教ひいては日本思想のすべてが失われてしまう危惧があります。

ところで今、「日本に移民を入れるか否か」という議論があります。

私、日本の伝統を保持していくためには、もしかしたら移民を受け入れるという方向性もあるのかな、と思っています。移民には必ず日本語と日本文化の基礎的な講習を課し、日本政府(日本教育界や世間の風潮)が現在の日本語・日本文化蔑視政策を廃すれば、という条件付きですが。
イギリスは移民が多くいますが、シェイクスピアはやはりシェイクスピアで、移民であるイギリス人にとっても、少なくとも二世三世になれば、それは「彼らのルーツのひとつ」です。
民族としての血統主義に固執して誇り高き緩やかな衰退を選ぶか、移民を日本化していくことで日本語・日本文化の流動性を高めて国際的・文化的なプレゼンスを上げていくか(そのためには、もしかしたらフランスのような全面的な「日本文化・伝統の維持政策」が必要かも知れません)、そこまで考えるべき時に来ているのではないでしょうか。

日本仏教の素晴らしい蓄積や伝統は、いずれにしても現状のままでは早晩、一部の学問の世界を除いて、すべて失われていくでしょう。そして通俗的な「日本否定」の風潮とともに日本仏教も軽蔑されつつ、その影響力を失ってしまうと思います。
日本仏教は世界的な思想であると私は考えているのですが、これを世界に発信していくために、まずは私たち自身が日本仏教・日本思想が如何なるものであるか、もっとしっかりと見つめていかなくてはならないと思います。
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漢文と中国語

2010年02月14日 | 閑話休題
今年は漢文と中国語の勉強をしようと思っています。

漢文は高校時代は得意だったのですが、もう卒業して16年、この間はまったく組織だてて学んでいないので、高校漢文からやり直そうと思っています。訓読文は経典訓訳などを読んでいますのである程度は馴染んでいますが、白文で読むのはしんどいですし…。
漢文を読めるようになれば、仏典を読む幅が広がると思うので、ぼちぼち頑張りたいと思います。いずれは原典をバンバン読めるようになりたいものです。今はまだ夢の夢ですが。

一方、中国語はまったくの白紙です。ピンイン?なにそれ?ピータン?…というレベル。
漢文と中国語はまったく別物だということはわかっていますが、仏教や漢文の勉強をやるに当たり、基礎的な現代中国語の知識も無駄ではないだろうと…取り敢えず来年あたりに4級くらいの知識が得られれば…という感じです。
大陸式の簡体字ではなくて、台湾・香港式の繁体字でやりたいところですが、教材その他を考えて、やはり簡体字のほうが選択の幅も広そうなので、取り敢えず北京語でやろうと思います。
教室で習いに行くにもいい場所がありませんので(あまり思想がかったところだと私の精神が崩壊しかねませんし…笑)、まずは何か良い教材を探してやってみるつもりです。
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服装や言動

2010年02月13日 | 時事関連
国母 開会式参加自粛 17日の競技には出場

巷で話題になっているようですが、そんなに騒ぐほどのことでしょうかねぇ。
東海大学や協会も会見を開いて「遺憾である」などと言ったようですけれど、そもそも500通も抗議メール出す無関係な人々の気が知れません。
確かに国母選手の恰好は絶望的にダサいし、言葉遣いも糞ガキレベルで褒められたものではありませんが、競技辞退まで勧告するなんてやり過ぎでしょう。なんとか競技は参加できるようですが、開会式の参加は自粛だとか…。
協会関係者が内々に注意するのは当然かも知れませんが、それでダメならそれまでのことでしょう。ダサい恰好を世界に晒そうが、もはや本人の自覚の問題です。
もちろん前回の時みたいに選手村の宿泊施設の壁破壊などをした場合は厳罰に処するべきですが、服装については犯罪でもないですしね…。

もっと騒がなくてはならない問題は、世界に山ほどあります。
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帯状疱疹

2010年02月07日 | 閑話休題
帯状疱疹という病気にかかってしまいました。

今月の1日の夜中にかなりの頭痛で夜も眠れず、右肩・後頭部周辺が赤く腫れてきて…で、某総合病院にて診察を受けたのですが、その病院の医者(脳神経外科の先生が休診日だったので内科医)はこちらの顔をチラリと見る程度で、あとはずーっとパソコンカルテと睨めっこ(しかも最初、他人のカルテと間違えて見当外れの会話になってたし)。
結局「頭痛、肩こりから来るのかもね」ということで薬を出してもらったのですが、その後もどんどん痛みは酷くなるし、水ぶくれみたいになって来るし…ということで、金曜日にたまらず皮膚科へ。

で、診断結果が帯状疱疹。中の上くらいの重症度、ということだそうです。

今日はだいぶ症状も落ち着いて来ましたけれど、首から後頭部の右半分が水ぶくれで寝返りもできず、よく眠れない日が続いています…。私は右を下にして寝ることが多いので、逆の左をずっと下にして寝るのはしんどい!
この病気は極度の疲労か極度のストレスによって免疫力が低下して惹起されるようですが、そんなに体力的疲労ということもないですから、やっぱり知らず知らずストレスに蝕まれていたのだろうか…。

それにしても某総合病院のヤブ医者め、少しくらい私の首の状況をきちんと診察しておれば、帯状疱疹ということもわかったんじゃないのだろうか。あとでネットで調べても、教科書に載せてもいいくらいの典型的な症状だったはずなのに。
しかも後で聞くと、あのヤブ医者はどうも院長の息子だとか。
うちの檀家さんもよく通院している病院なんですけれど、私は二度と行かないでしょう。
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仏教の大河

2010年02月01日 | 仏教・思索
およそ宗教思想というものは、キリスト教であれイスラームであれ仏教であれ、一生命体の如く成長して複雑化・構造化する方向性とともに、常に原初的位置に遡行しようという原理主義的方向性が、時に対立し、時に相互影響し合って、つまりないまぜになって現実の歴史に立ち現われるものだと思います。
キリスト教にあっては前者は例えば、神秘主義的な方向を取り、後者は聖書主義ということになるのかも知れませんし、仏教では大乗仏教が前者、上座部的方向性を後者とできるのかも知れません。
しかし実はそう話は簡単ではなく、いわゆる聖書原理主義が原始キリスト教そのものかと言われればそれは違うし、上座部だって同じことです。他にも道元禅師に見られる釈尊回帰的方向性がそのまま原理主義仏教として「原初的仏教の復活」となるわけでもありませんし(仮になったとしても、だから最善であるとは限りません!)、どちらの方向性も決定的な宗教的立場とは成り得ません。
すべて複雑に絡み合い、錯綜しています。
つまり、歴史とともに成長し・構造化した思想・実践形態を不純のものとする立場は、結局後者の信条に過ぎないわけですし、逆に、原初的形態を「子供のような」可能態にあるに過ぎない未熟で単純な原始的形態であると見做すことも、同様に偏頗な見方でしかないでしょう。

何かしらの宗教を信ずるということは、しかし結局、この複雑な動きのどこかに自分を固定して繋ぎとめることである…というのが、現実に横行している態度ではないでしょうか。
その凝結した部分、糸の絡んで固定してしまった部分を名付けて、「宗」と言うのでしょう。
もちろん宗的思索は重要です。高みに登っていく梯子には一段一段、しっかりとした足場がなくては墜落してしまいますから。しかし足場は足場であり、目的は頂上に至りつくことなのではないでしょうか。梯子は総体として重要であり、同時に、梯子は目的自体ではありません。

仏教の大河をどう渡るべきか、試行錯誤の日々です。

硬直化した理性的選択などで自分をどこかに固定してしまわず、存在の全体を全体として絢爛たる光のイマージュの中に叩き込み、そこに生きたダンマの顕現を自己として輝き出せれば…などと夢想したところで、所詮はこれもある種の神秘主義的な「糸の絡み・梯子の足場」でしかないのでしょうね…。
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