प्रज्ञापारमिता

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ハーモニー

2019年07月18日 | 法話関係
未だあらじ 一味美膳を作し
片音妙曲を調うる者は

「性霊集十 種智院式」


ひとつの味だけで美味しい料理を作ったり、ひとつの音だけで素晴らしい曲を演奏したりすることなど、未だかつて一度もない。

…………………………


令和に入って数カ月が経ちましたが、相変わらず嫌なニュースばかりが目につきます。平成が終わり、新たな時代は前向きに明るく…と願っていますが、なかなかうまくいかないようです。

犯罪や戦争や差別、いじめなどはなぜなくならないのでしょうか。
仏教では、答えは簡単です。それは、

・三毒(貪・瞋・痴)があるから
・自他を分けて自分、あるいは自分たちだけを重視するから

このふたつに尽きます。
これをまとめて煩悩と言いますが、108あるとされる煩悩の根本は、三毒と自他分別にまとめられます。
そしてこれをひとつにまとめると、それは

・「自我意識」

…となります。
自分自身をなくせ、ということではなく、「私が、私の、私を」と、常に自分を中心に置いて喜怒哀楽に右往左往する「自己中心的な心」をなくせ、ということです。

政治問題もそう、宗教戦争や差別問題もそうですが、争いの根本は「私は正しい、私を尊重しろ」と、多様な考えや様々な人がいることに耐えられず、わがままな自分を振り回すところにあります。

弘法大師の仰るように、どれだけ素晴らしい調味料でも、それひとつではどうしようもないし、美しい音も「ド」しかなかったら、曲にはなりません。
「私が、私の、私を」を振り回すのではなく、身の回りの他者や色々なものを受け止め取り入れながら、違いを楽しむくらいの心でお互いを尊重し感謝して暮らしていければ、すぐには難しくても、少しずつ平和平穏な社会になっていくのではないでしょうか。
まずは自分の身の回りから、新たな時代を暖かく穏やかなものにして参りましょう。
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