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バス乗降客調査スタッフアルバイト~大都市交通センサス

2005年11月11日 | Weblog
時はさかのぼり10月も半ば、求人情報誌anに表記の求人が出ていた。迷わず早速応募、面接を受け、晴れて今日このバイトに参加する事ができた。

仕事の内容は、路線バスに2人1組で乗り込み、乗降客の人数を調査するというもの。方法としては、一人が入口付近に立ち、乗り込んでくる乗客に調査カードを手渡しし、乗客が降りるときに、出口でもう一人がその調査カードを乗客から受け取るという結構アナログな感じで調査する。調査カードにはナンバリングしてあり、入口の調査員がその番号を停留所ごとに記録、出口の調査スタッフは実際に回収した調査カードに停留所ごとに割り当てられた番号を記入し袋に入れながら、人数をカウントしていく。だから各バス停の乗車、降車人数、またトータルの乗車人数を把握する事ができる。またこの調査カードは簡単なアンケートになっており、乗車方法(現金・バスカード・シルバーパスなど)をたずねるもので該当する部分を折り曲げるだけの簡単なもの。人数のカウントだけなら、カウンターでできるから、この情報も結構重要な調査項目なのであろう。

この調査、おおもとは国土交通省が取り仕切っているようで、バス車内には「交通大センサス、電車やバスをご利用の方の実態を調査します」のような広告が貼られていた。国交省がこの調査を民間の調査専門会社に委託し、自分はこの会社に雇われたわけである。

そして、朝6時、小田急線のとある駅に集合させられる。横浜方面からは意外と小田急線へのアクセスが悪く、途中2回ほど乗換えを要した。さすがに朝早いのでいくら平日といっても電車はガラガラ。こんな朝早くにみんなどこへ向かうのだろうとついつい人間観察をしてしまう。サラリーマン風な人も入れば私服のおじちゃん・おばちゃんもいる。集合場所に行くとすでに20名くらいが集まっていた。しかし、監督員に名前と受付番号を伝え、しばらく待機となる。と、その後15分くらいの間に来るは来るはで結局総勢60名くらいが早朝の駅前に集合した。はたから見れば非常に異様な光景に映っただろう。

どんな人が参加しているのかな、とみてみると、自分と同じくらいの学生や、中年の男性、こんなところにいないでハローワークに行ったほうがよさそうなサラリーマン風な人、フリーターっぽい人、主婦の人まで実にさまざまな人が集まっていた。後から聞いた話だが、東京近辺だけでは人が集まらず、栃木や仙台でもも募集をかけ、わざわざそのひとたちをバスに乗せて、調査に参加させている、とのことだった。確かにこれだけの人を集めるのは容易ではないだろう。調査は今日だけではなく、バスの営業所ごとに何日かに分けて行われているので、さらに人が必要で、また今日もそうだが、前泊でもっと前に行っている人もいる。

6時を過ぎても段取りが悪いのかなかなか次の行動に移らない。15分くらいになって移動開始。駅から1キロもない営業所に、なんとタクシーで。贅沢ではあるが、上の監督員が少ないので、こうして確実に調査員を目的地に到着させるためにしかたないのかもしれない。

営業所につくと、調査会社の監督員が何人か先に待機しており、誘導される。ここで、今日1日ペアを組むパートナーを決められる。方法はいたって簡単、近くにいたもの同士を、性別・年齢・経験関係なく向こうが勝手に「こことここでやって」と組ます。自分は中年のおじさんと組む事になった。この調査には何度か参加されているとのこと。

営業所の建物の中に入ると、前泊のバイトの人をちょうど監督員が各バスに振り分けているところで、まさに戦場、バスの出発過ぎているのに振り分け終わらないなど、かなり混乱しているようだった。朝からご苦労である。自分たちも調査カードや今日一日担当する路線の運行表などが入った、物件袋を渡され待機。ここで自分は相方と相談し入口を担当する事になった。自分は今日が初めてなのでいろいろ不安要素があり、相方にここでたくさん質問をぶつけ、また双方で調査の作戦を練る。こここらへんは調査員に任されている。

7:27出庫予定で、相変わらず雑然とした営業所内で待つ。普段こんなに人が入ることが想定されていない建物はかなり手狭。次第に調査員がバスに乗り込んでいき、自分たちも出番となる。同乗させてもらう運転士と一緒にバスへ向かい、いよいよ仕事が開始となる。実車で駅まで向かうが出庫路線のため乗客は乗らず、出発時間も予定よりも早かった。

駅からは学園ゆきとなり、今度は乗客が乗ってくる。「本日乗降調査を実施しております。お一人様一枚ずつお願いします。」と声をかけながら調査カードを配布する。最初でまだ不慣れだが、なんとか全員に配布終了。駅を発車し、途中でも客にカードを配りながらバスは終点に到着。終点一個前のバス停を過ぎたところで、車内に残っている人たちから調査カードを先に回収。これはわれわれの作戦で、どうせ降りるバス停は終点しかないのだからあらかじめ回収し、乗客にスムーズに降りてもらおうというもの。車内があまりにも込んでいると移動できないので無理だが、結構効果はあったと思う。またもうひとつの策は、手荷物が多かったり、子どもを抱いている乗客からは配ってからすぐに降車停留所を伺い、回収するというもの。乗客の負担にならないようにするためだ。特に上から指示は出されなかったが、よりスムーズに、首尾よく調査を行うために、相方が提案してくれたものであった。
・・・continued


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