山本淳子先生「源氏物語の時代・一条天皇と后たちのものがたり」朝日選書
とても良かったです♪最後は感動しました!
あまり知らなかった一条帝をとりまく女性達や一条天皇のこと、
また彰子や定子の印象も変わりました。
また彰子や定子の印象も変わりました。
清少納言、紫式部の対比も面白いと思います。
そしてずっと面白くないと思っていた紫式部日記や
紫式部集なるものにも興味を持ちました。
紫式部集なるものにも興味を持ちました。
講座を学ぶうちに、
源氏物語の若菜以降の文章と、藤裏葉までの文章に違うものを感じ、
本当に紫式部作なのか?やはり娘の大弐の作なのか?と思う事もありましたが、
しかし、この本で回答を得たように思います。
源氏物語の若菜以降の文章と、藤裏葉までの文章に違うものを感じ、
本当に紫式部作なのか?やはり娘の大弐の作なのか?と思う事もありましたが、
しかし、この本で回答を得たように思います。
夫を喪ってからは紫式部に
「身」の憂し感、「世」の憂いが多くみられるというご指摘に納得しました。
「身」の憂し感、「世」の憂いが多くみられるというご指摘に納得しました。
そして、世ははかない。おろかな人間の姿という宇治十帖で感じる流れも一致したように思います。
また、宇治十帖にもちらりと見え隠れする庶民への目。
これは父と共に暮らした越前武生での経験からかと思っていたのですが、
「庶民も自分と同じ人間にかわりがないという」紫式部の視点が描かれている点にも
納得したように思います。
これは父と共に暮らした越前武生での経験からかと思っていたのですが、
「庶民も自分と同じ人間にかわりがないという」紫式部の視点が描かれている点にも
納得したように思います。
いづくとも身をやる方の知られねば 憂しと見つつもながらふるかな (紫式部集114)
紫式部集の最後はこの和歌で終わっているそうですが、
これこそ宇治十帖や人間の生のテーマといえるのかもしれません。
これこそ宇治十帖や人間の生のテーマといえるのかもしれません。
しかし暗い!
暗いのは嫌いといいつつも、はまっていく自分にちょっとコワイものがあります(笑)
暗いのは嫌いといいつつも、はまっていく自分にちょっとコワイものがあります(笑)