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谷根千 桜と気まぐれ!

1日1回は感動しよー!をモットーに本音と建前を織り交ぜながら書くぞー!

好き嫌い

2010年05月26日 01時37分37秒 | 何から広がる?
好きなものから食べるか?
嫌いなものから食べるか?

子供の頃からの僕の人生のテーマです。
子供っていうのは普通好きなものから食べて嫌いなものは後回しにしますけど、
早くに亡くなったおじいちゃんの教育は
「嫌いなものから食べろ」でした。
僕が小学校入ってすぐに亡くなったのでほとんど想い出ないのだけど、
これは唯一僕が覚えているおじいちゃんの言葉です。
明治の人だから基本無口だったしね。
食事の時に言われた言葉なのだけど、実はおじいちゃんの人生哲学だったと思います。

おじいちゃんの家は江戸にまで聞こえた書道家を排出した地元では名家だったらしいのですが、
ある道楽者で1代ですべての財産を食いつぶし、
借金のカタに山を全部手放して残ったのは家ひとつ。
跡取りだったおじいちゃんは時計職人として丁稚奉公から苦労して小さいですけど町工場を作りました。
戦時中は都会から疎開してきた親戚だけでなく赤の他人まで面倒を見て
困った時はお互い様という心意気のある人だったらしいです。
すごくこわ~い人という印象しか僕には残っていないですけどね。
この時面倒を見た人の中には横山大観の絵を盗んで逃げた悪い人も居たけど、
おじいちゃんの恩を忘れずに、おじいちゃんが死んだ後、後継者のいない工場の面倒を見てくれた人も居ます。
孫の僕にまで恩を返しきれていないからと言ってお仕事上で協力して頂いた事あります。

嫌いなものから食べろ。は、そんな苦労人の人生哲学だったと思うんです。
嫌な仕事から片付けろ、苦手な人間と付き合え、、、、、楽な方へ行くな。

口うるさい上司や話題の合わない人間を避け同年代とだけ付き合う。
苦手なことや嫌な事は避ける。
こういう人を見たり、自分がそうだなと思ったとき「嫌いなものから食べろ」を思い出します。


ま、ショートケーキ出たら好きなイチゴから食べちゃう自分なんですけど....

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4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
すてき~ (ちい)
2010-05-26 16:10:46
かっこいいおじいちゃんですね~。

私は父方、母方ともにおじいちゃんとは会えなかったので、羨ましいです。
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Unknown (celloneko)
2010-05-26 20:48:14
おひさしぶりです。
特に嫌いでなくてもちょっと面倒なことを先ず済ませると安心しますよね。
それから本当は遊びに行きたい・・だから先ず練習をしてしまう・・とかね。

ショートケーキのイチゴ、私は最後に食べます。でも下のカステラの部分が嫌いだからではない。下のカステラやクリームの甘さをイチゴですっきりさせるためかもしれない。砂糖の甘さより果物の甘さのほうがもっと好きだからかもしれないけど。
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はらしま (ちいへ)
2010-05-27 20:14:05
一緒に暮らしてなかったから印象がより強いのかも知れませんが、憧れである事は確かです。
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はらしま (cellonekoさんへ)
2010-05-27 20:17:12
いちごを最後に残している人を見かけると、
絶対この人いちご大好きだと思い込んじゃいます。
そう思ってcellonekoさんがショートケーキを食べるお姿想像すると
何か、かわいいですね。
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