鳥取県八頭郡智頭町にあるJR西日本の土師駅は、山陰本線の鳥取駅と姫新線の東津山駅とを結ぶ全線単線非電化の国鉄因美線(70.8km)の一般駅として、1932(昭和7)年7月1日に開業しました。
単式ホーム1面1線のみを有する無人駅です。
開業時に建てられた木造駅舎は2001(平成13)年2月に解体され、小さな待合所が建てられました。
2017(平成29)年度の1日の平均乗降人員は56人で、これは起終点駅を除く因美線の全17駅中11位です。
この土師駅は、岡山支社管内の最北端の駅です。
土師駅が属する因美線は、かつて津山線とともに陰陽連絡路線としての役割を果たしており、急行「砂丘(岡山駅~鳥取駅間)」も運行されていましたが、1994(平成6)年12月3日に智頭鉄道が開業すると陰陽連絡路線の座を同鉄道に譲り、1997(平成9)年11月29日には線内唯一の優等列車だった急行「砂丘」も廃止されてしまいました。
<土師駅の年表>
・1932(昭和7)年7月1日:国鉄因美線の一般駅として開業
・1970(昭和45)年:駅の無人化
・1987(昭和62)年4月1日:国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる
・1991(平成3)年4月1日:鉄道部制度の発足に伴い、米子支社鳥取鉄道部の管轄になる
・1999(平成11)年10月2日:岡山支社津山鉄道部の管轄に変更される
・2001(平成13)年2月 :旧駅舎が解体され、小さな待合所が建てられる
(左はJR西日本の駅名標、2007年5月3日撮影:右は国鉄時代の駅名標、1991年3月29日撮影)
(旧駅舎・ホーム側)
(左は旧駅舎、1991年3月29日撮影:右は現在の待合所、2007年5月3日撮影)
撮影年月日:1991(平成3)年3月29日、2007(平成19)年5月3日