クサギの蕾。クマツヅラ科クサギ属。
クサギは枝先に集散花序をつける。その枝別れの仕方は「3分枝」を繰り返す。学名(種小名)の「3分枝」の様子が良く見える。
ピンクを帯びた五角錐の部分は萼で、その先端が僅かに開き花筒が伸び出してくる。
クサギ、雄性期の花。
クサギの雄性期の花。赤い花筒の先に白い花弁5枚が開く。葉は青臭くて「臭木(くさぎ)」の名を」もつが花には芳香がある。
雄しべ4個はピンとして立ち上がり花粉を出す。雌しべは垂れ下がりまだ機能しない。雄花の働きをする「雄性期の花」である。雄しべと雌しべが熟す時期、機能する時期をずらして「自家受粉」を回避する。これを「雌雄異熟(しゆういじゅく)」という。
クサギ、雌性期の花。
花粉を出し終えた雄しべはお役御免で垂れ下がり、代わりに雌しべが立ちあがって他の花からの花粉を待つ。
雌花の働きをする「雌性期の花」である。