エンレイソウ。ユリ科エンレイソウ属。
エンレイソウは「延齢草」と書く。なにやら不老長寿的な薬効がありそうな名前だが、特別な薬効の話は聞かない。
属名のトリリウムは「3の数字のユリ」の意味で、葉が3枚、萼片3個、花弁3個、雄しべ6本、子房が3室という3数性の花であることを示す。
エンレイソウには花弁(内花被)はなく、萼片は普通アズキ色をしている。
ミヤマエンレイソウ。ユリ科エンレイソウ属。
シロバナノエンレイソウの別名があり、緑色の萼片3個と白い花弁3個とをもつ。
エンレイソウとミヤマエンレイソウとは日本全土に分布していて、オオバナノエンレイソウと合わせた3種が日本のエンレイソウの基本種とされる。オオバナノエンレイソウが上向きに咲くのに対して、ミヤマエンレイソウは横~下向きに咲く。
オオバナノエンレイソウ。ユリ科エンレイソウ属。
緑色の萼片3個と白い花弁3個とをもちミヤマエンレイソウに似るが、花弁が萼片より大きく上向きに咲くことでミヤマエンレイソウと区別できる。
北大の校章はキャンパスに自生しているオオバナノエンレイソウをデザインしたものとされている。
基本3種のうち、このオオバナノエンレイソウは北方型で岩手県以北に分布し北海道に特に多い。子房の先が紫褐色に色づくのも特徴の一つ。
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