
ニガキの樹形。ニガキ科ニガキ属。
山野の林内に生育する落葉高木、大きいものだと樹高15m程になる。
ニガキ科は熱帯、亜熱帯に多い仲間で、温帯~亜寒帯の日本ではニガキ(ニガキ属)とニワウルシ(ニワウルシ属)の2属2種のみ。

ニガキの冬芽。
ニガキの冬芽は芽鱗をもたない裸芽、褐色の毛を密生させた幼葉が丸まってついている。
最外側の葉が芽鱗の働きをし、厳しい条件下では開葉前に落ちてしまうことも。このような裸芽は暖地系の種が北の寒冷地に進出する過程だと考えられる。

ニガキの一年生枝。
ニガキの一年生枝はやや太く帯紫褐色~帯灰褐色で、皮目(呼吸孔)は小さいが黒っぽくい枝に白く点在して目立つ。葉痕は半円形~円形で白く、こちらも結構目立つ、維管束痕は3個。