クサギ、小枝の葉。クマツヅラ科クサギ属。
クサギの葉は対生するが、相対する葉の葉柄など長さ、大きさが異なる。長いもの(大きいもの)と短いもの(小さいもの)とが向き合ってつく。
同一個体の形や大きさの異なる普通葉が生じるのを「異形葉性」という。クサギのように対生葉序に異形葉性が見られる場合には特に「不等葉性」という。
クサギの枝と葉柄。
クサギの枝、葉柄には毛が多い。クサギの小枝は対生にでて「3叉枝」をつくる。
学名(種小名)の「トリコトマム(trichotomum)」は「三分枝」の意味で、枝分かれの特徴を表わす。
ジンチョウゲ科の「ミツマタ」も三分枝の特徴をもち、こちらは標準和名に「三つ叉」が使われている。
クサギの木と蝶。
カラスアゲハがクサギ花で吸蜜している。カラスアゲハの食樹・食草はキハダなどミカン科の樹であるが、吸蜜の場合は食樹・食草のように限定的にはならないらしい。