シンジュとヤチダモの翼果。ニガキ科ニワウルシ属。
左:ヤチダモ 右:シンジュ
ヤチダモとシンジュの翼果、狭長楕円形で良く似るが、ヤチダモの翼果では種子が端部につくのに対して、シンジュの翼果では種子が中央につく。マツ科やカエデ科など翼果の多くは種子が端部につき、種子を中心にして翼が回転する(ヤチダモも)。種子が中央につくシンジュの翼果は長さ方向の軸を中心にして回転する。回転しながらラセンを描きながら落下する。回転の仕方がマツ型とは大きく異なる。
シンジュの実生。
シンジュの翼果の落ち方では余り遠くまでは運ばれない。母樹から余り遠くないところで実生をつくるが繁殖力は強い。
シンジュの落ち葉。
落葉広葉樹は落葉する前、葉柄基部に離層をつくる。複葉の場合は葉柄基部だけではなく、小葉基部にも離層をつくる。小葉をつけたまま葉全体が落葉することもあるが、多くは小葉を先に落とし、葉軸は遅れて落ちる。