無心

最近、入場口に貼られました。



人の心とは弱いもので、的に向かうと様々な感情がわく。

誘惑、雑念、欲望、執着心など、煩悩の塊だなぁと思わされる。

特にハレの舞台 （試合・審査） では顕著で、不安や弱気、恐怖心も起こる。

そういった感情にとらわれず、無心であれ
という教えは、言葉にすると簡単だけど、
実践するのは並大抵ではない。


「無心」は、Ｈ先生の指導の中でもよく聞かれる言葉だった。
ただ、先生の場合は逆のアプローチだったように思う。

「無心」とは、何も考えないことじゃない。
考えずに引いたら、ボーッとしたまま離してしまう。
（失敗して初めて我に返るようでは、時すでに遅し。 ）
自分のやるべきことを意識して頭におき、雑念や動揺なく、
それを信じてやりきることを言うんだ。

ご高齢だったにもかかわらず、気合いや覇気があった先生。
心の強さは、今でも私の指針となる人だ。