骨を射る

暗示にかかりやすい私。
姐御の予言に適応してしまったかのように、今週は絶賛大不調・・・
こんなに “中りそうにない” 状態で練習が終始する日々も久々です。

そういうときは、いつも以上に救いの手が伸びる。
ありがたいことですが、あれこれ直し過ぎることでまとまりを失ってしまった。

一射一射、まったくバラバラなことをしていたとき、
先生の指導助言の最中にハッとするフレーズがあった。

「“射法は弓を射ずして骨を射ること最も肝要なり” って書いてあるじゃろ。つまりな、・・・・」

ああ、そうか。
始まりは大きく引こうと力技に偏った事で、それがスランプの原因なんだ。
骨で引く、カチッとはまる位置に決まっていない。
その違和感をさらなるパワーで正そうとしたって、うまく離れるワケがない。

部分的な技術以上に大切なのは、全体的な流れをもって執り行うこと。
骨法を沁み込ませた時期があるから今の私があることを忘れてた。

型とバネがセットされる。
スパッと切れる離れが戻ってきた。