張り合い甲斐

今日は道場内の平均年齢が高く、私が最年少だった。

遠的・近的それぞれで、一緒に射位に入る機会が重なったおじさま方がいたのですが。
違う組で引いているときはけっこう外してるのに、同じときはかなり中っていた。
行射中、背中から圧を感じていたものの、敢えて涼しい顔でスルーしてたけど。
矢取りのときに誇らしげに声をかけられたり、意味ありげな視線を送ってきたりと、
さすがに挑戦状を差し出されたら、受けないわけにはいかない。
相手の「やる気」に感化されて、私も気合いの乗った皆中が出るようになった。

学生の頃から、練習時にしばしばこういう圧を感じることがある。
架空の対戦相手として、私に勝負を仕掛けてきたという空気。
相手が自身の中だけで勝負しているときは、そっとしておくし。
直接アクションを起こされたら、一緒に勝負を楽しんでいる。

きっと、私くらいのレベルの相手が丁度いいんだろうなー。
成年男子は絶対的王者の位置にいるから、勝ち目は薄いし、
勝負をしようなんて烏滸がましいと思わせる風格がある。

それに比べると、
つけ入る隙と愛嬌があって、
リアクションが大きくて、
勝負を仕掛けて勝てる見込みも適度にあって、
勝てば、褒めてくれる＆悔しがってくれて、
負けたとしても、勝負自体を喜んでやってくれる相手。

ここ数年のスランプ期は、そういう対象にならず憐憫の視線を浴びていたけれど。
いつの間にか、またこうして張り合われるようになっているってことは、
周りから見ても私の状態がよくなっているってことなんだろうなー。