YNWC的な日常

街の中でも季節を感じて暮らしたい。生き物や自然のの話を中心に美味しい食べ物、散歩のことなど綴っていきます

その花の名はしらん!

2014-05-10 10:45:57 | 身近な自然情報
紫蘭(しらん)

その花の名は紫蘭(笑)

ランの仲間としては珍しく、日向の畑土でも育てられます。しかも日陰もOK。丈夫で育てやすいことから、観賞用として庭に植えられることが多いようです。

そのため野生化しているものも多いのですが、実は原種のものについては準絶滅危惧種に指定されるほど数か減っているとか…。

下向きの花なので、花の中まで覗き見ることは少ないのですが、よく観察してみると、花のつくりがとても面白いです。

ラン科のはなは唇弁花と呼ばれますが、紫蘭の花弁の下部は白いひだひだになっていて「舌」みたいです。

ハチはこのヒダヒダの上を歩いて花の奥の蜜を求め(実際に蜜は出ない仕組み)、入る時にめしべの柱頭にふれ、退くときに花粉を体に付着させられます。

ハチにしてみれば、苦労して出たり入ったりしても、蜜にはありつけず…。気の毒なお話。

一方戦略家のシランですが、この花は勝負師の性格を持っているようで、ハチが後退する際、花粉というか、雄しべの葯すべてをベトベトの液とともにハチにくっつけてしまいます。「一点買い」です。

花粉を託したハチが、見事シランの花を訪れてくれれば、高確率で受粉成功。シランではなく、他の花に行って花粉を落としてしまえば、一度きりの受粉のチャンスは露と消えます。

人にもいろいろと性格があるように、植物の知恵にもいろんなタイプがあるものです。


ーーーーーーーーーーーーーーーー
ブログ村ランキングに参加してます。
よろしくお願いしますϵ( 'Θ' )϶
にほんブログ村 アウトドアブログ 自然観察へ
にほんブログ村
↑クリックするとうにまるに1票入ります
ーーーーーーーーーーーーーーーー

コメントを投稿