日々是マーケティング

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公務員の不正経理事件に思う

2009-09-13 12:39:36 | 徒然
先日、千葉県県職員の不正経理事件が発覚した。
その総額30億円だと言う。
金額の多さにも驚いたのだが、何故このような事件が後を絶たないのか、不思議な気がしている。

このような事件を知った時思ったことは、「コレって、税金の横領事件なんじゃないの?」と言うコトだった。
もちろん不正経理とはいえ、その用途先が仕事に必要なモノであれば「横領」だとはいえないと思う。
であれば、「何故キチンと申請をして予算を計上しなかったのだろう?」と言う、疑問がわいてくるのだ。

一節によれば「予算の使いきり目的のため」と言うコトらしいのだが、結局どこかで物品を購入するのだから、年度内で使い切るような物品購入のリストを作り、それに従って購入すれば、問題ないのではないだろうか?
それを、陰でコソコソと購入すると言うのが、分らない。
「年度当初、緊急の物品購入があるから」と、「物品購入を控えていたら余ってしまった」と言うのであれば、それが本当に必要な物品購入費だったわけだから、予算が減らされても困ることはないはずだ。

もちろん、PCなどの購入と鉛筆やファイルなどの文房具用品の購入とでは、金額が大きく違う。
むしろ違うからこそ、PCの購入などは計画的な予算が必要なのではないだろうか?
PCなどは新しいOS発売に合わせて、部署ごとの一斉購入のようなコトを考えていたのだろうか?
今日日、そんな余裕を持った一般企業などあるのだろうか?
おそらく冠たるトヨタでもそれほどの余裕はないだろうし、「PCが壊れたら買い換える」と言う感覚で、OSのヴァージョンで買い換えることなど考えていないと思うのだ。
「民間は一人1台PCが支給されている」と、思っている方もいらっしゃるだろうが、それは長い時間(おそらく5、6年以上)かけて、そのような状況になっただけのことなのだ。

もう一つ気になるのは、「その備品、本当に必要ですか?」と言う物品の購入があるコトだ。
「民間企業でも、そんな備品はありません」と言うモノが、購入されていたりする。
その良い例がビデオカメラだろう。
派遣社員として、イロイロな業種の企業で仕事をしたこともあるので、分るのだがビデオカメラを備品としてあったのは、接客トレーニングをするような部署だけで、それ以外ではなかった(他部署が必要な時は、借りに来ていた)。
お役所に「接客トレーニング」が必要なのか?と言うと、「・・・」なのは私だけではないと思うのだが、違うのだろうか?

何となくなのだが、「民間企業が持っているんだから、お役所が持っていてもおかしくないだろう」と言う感じで、購入された物品も相当数あるような気がするのだ。

「使いきり予算」と言う発想と「民間が持っているんだから」と言う、変な競争意識がこのような事件を引き起こしているような気がするのだ。


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