日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

日本の技術の底力

2012-03-30 12:27:51 | ビジネス
一昨日からニュースで話題になっている「ヤマザキマザック データ情報流出事件」(紹介記事は「中日新聞」) 。
そして昨日「JAXA(宇宙開発機構)が、放射性物質の汚染が分かる特殊なカメラを開発」というニュースがあった(紹介記事は「毎日新聞」)。

この二つの記事を読んだ時、「日本の技術の高さは、世界でもトップレベルだな~」と思った。
ヤマザキマザックのデータ流出事件は、中国人社員が設計図などのデータを個人的にダウンロードをし、持ち出したという事件で、この中国人社員はヤマザキマザックのライバル企業への転職が決まっていた、という内容。

この事件を聞いたとき、「ライバル企業にデータを渡すのではなく、中国へ送りたかったのではないだろうか?」という気がしたのだ。
というのもライバル企業といえども同業者内では、ある程度ライバル企業の開発というものを知っていると思うからだ。
その技術的なことではなく、どのような分野のコトを研究・開発しているのか?というレベルのコトだ。
その程度の情報でも日本の企業同士であれば、ある程度研究・開発の内容が、想像できると思うのだ。
そのくらい、同業種間で「切磋琢磨」する土壌が日本にはあると思う。

一方、逮捕された会社員の出身である中国は、「世界の工場」ではあるが、「世界の技術開発地」になっていない。
与えられた規格と部品を組み立てることは出来ても、独創的な技術・開発が出来るまで企業が成長していない、という印象がある。
それが、様々な製品・商品の「パクリ」となって現れているように感じている。

そしてJAXAが開発をした「放射能汚染が分かる特殊カメラ」は、こちらの技術は宇宙開発で培われた技術を応用したもの。
昨年3月の東日本大震災発生直後に起きた「フクシマ事故」から約1年の時間が必要だったとしても、とても早い特殊カメラの開発だったと思う。
畑違いのように思える技術であっても、活用できる応用力はやはり日本技術者の底力だと思う。
むしろ、このようなコトが増えれば「仕分け対象」にならずに、簡単に予算が付くのでは?

先月初め、年に1回のマンモグラフィと超音波の検査に行ってきた。
その時、超音波を担当してくださった先生は、「日本の医療技術は世界でもトップレベルなんですよ」と、教えてくださった。
マンモグラフィにしても超音波にしても、がん治療先進国である米国のものよりも遥かに精度も画像鮮明度も高く、逆に高すぎるために「擬陽性判定」をしやすい状況になりつつあるほどだという。
その「擬陽性判定」をしないために、画像診断医は日々勉強なんですよ!と。
もちろん、外科的技術も新薬の開発もがん先進国である米国に劣るレベルではなく、むしろ上のレベルにあるモノも多いという。

とすれば、今の日本の持っている力というのは表面化していないだけで、底力は十分あるのだと思う。
その底力をいかに上手に使うのか?そこが問題のような気がしている。




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1 コメント

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Unknown (よっちママ)
2012-03-30 21:37:46
素晴らしい問題提起されるブログですね。

ほんと そうですよね

日本人は素晴らしい技術持ってるんです。

底力もあるんです。

それを生かせばいいだけなのに

どうしてなんだろうと思うこと多々あります。

こちらのブログもときどき訪問させていただいてよろしいですか??

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