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議員の心無い発言は、どうして起きるのだろう?

2016-04-13 13:55:33 | 徒然

昨日、自民党の国会議員さんが「進学しても、女の子はキャバクラへ」という発言をした、と報道されている。
朝日新聞:「進学しても女の子はキャバクラへ」自民・赤枝氏発言
新聞などで報道される内容が、発言のすべてではないにしても、なんとも心無い発言だ。

この発言をした議員さんが指摘している通り、日本の義務教育は中学校まで。
中学を卒業すれば、その後の進学については生徒自身の選択となる。
しかし、今時中学卒業をしてすぐに採用してくれる企業というのは、限られている。
いうなれば「職人」を目指すような職業であれば、中学を卒業をしても社会人として通用するだけのモノを身につけることができる。
実際のところ、そのような仕事に就きたいという生徒はほとんどおらず、高校に進学するのが当たり前のようになっている。
そして大学へ進学したい、という希望をする生徒も決して少なくない。
都市部と地方の大学進学率の差の一つは、地方から都市部の大学へ進学させるための経済的負担が大きい、ということもあるのでは?と、思っている。
実際、私の高校時代でも、大学進学を希望していながら経済的理由で、進学をあきらめた優秀な生徒がいた。
そのような「進学の夢」をあきらめさせないためにあるのが、「奨学金制度」であったはずだ。

ところが今では、「奨学金制度=社会人になる前に抱える高額な借金」という、状況になってしまっている。
そのような「借金」を抱えないために学生生活を送る手段として、いわゆる「水商売」でアルバイトをする女子学生が、最近多くなっている、という実態があると聞いている。
決して本人たちが「学業よりもアルバイトを優先している」訳ではないと思っている。

確かに、バブルの頃は「学業よりもアルバイト優先」で、1留する学生は多かったと聞く。
当時の学生の中には、「学生時代は遊ぶもの」と言う風潮があったコトも確かだ。
それが、バブルが崩壊して以来、学生への仕送り金額は、減り続け「生活をするためにバイトをする苦学生」が増えている。

親元から通学できる学生であれば、まだ経済的負担は少ないと思われるが、地方から都市部の大学へ進学してきている学生からすれば、親の負担の大きさなどを心配しつつ学生生活を送っている学生が多いのでは?
それを助けるための「奨学金」が、今や「高額な借金」となってしまっている、というのが問題の本質であって、赤枝議員が言うような「キャバクラでバイトをする」ということが、問題ではないのだ。

まして、対象としているのが「女の子は・・・」という部分も気になる。
赤枝議員という方は、産婦人科医だというが「このような医師に、赤ちゃんを取り上げてもらいたくない」と思う女性は多いのではないだろうか?
どこか、女性を見下げたような態度がうかがえるからだ。

「大学進学の夢をあきらめない。あきらめさせない。」ための「奨学金制度を検討会合」での発言だとしたら、なんとも的外れな発言だと思う。
赤枝議員はご存じないかもしれないが、OECD加盟国中、日本は一番子供の教育にお金を使っていない国なのだ。
HUFFPOST:教育への公的支出日本は最下位 奨学金精度が鍵=OECD報告

国会議員という立場であれば、子どもへの社会的投資は国の未来へと投資という発想があっても不思議ではないと思うのだが、どうやらこの方に限らず日本のオジサン国会議員の中には、自分以外の人たちを蔑視することが「国会議員としての才」だと思っているよな気がする。

 

 




 


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