日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

BtoBの関係でもBtoCが大切

2012-05-28 05:00:28 | ビジネス
昨日、乳がんについての講演会に出かけてきた。
私が乳がん患者となって2年が経過し、昨年あたりから積極的に「乳がん」という病気について知る気持ちが出てきて、市民公開講座などを見つけては出かける様になった。

乳がんについてアレコレ書く気は無いが、この様な公開講座の多くはがんセンターなどの医療機関や、患者会が主催するケースが多い。
そんな講演会で、チョットした変化が出てきた。
それは抗がん剤などを研究開発している製薬会社が、協賛するケースが増えてきているのだ。

抗がん剤の利用者は確かに患者だが、一般市販薬とは違い患者本人が薬を選ぶと言うコトはない。
一人ひとりの患者さんの症状や病気の進行状況などを一番把握している、担当主治医が治療方針として患者さんに投与する薬を決めている。
もちろんそこには、薬のプロフェショナルである薬剤師さんが、サブ的にフォローとして入るコトがおおい。
その理由は、「薬の飲み合わせ」というコトを考え無くてはいけないケースがあるからだ。
特に複数の病気を持っている(例:がんと糖尿病の両方の治療をうけている)様な場合は、どちらの病気に対しても、それなりの効果が必要となるため「飲み合わせ」の適切さが必要となる。
だからこそ、製薬企業に取っての顧客は病院というか、医師や薬剤師といういわばBtoBの関係だと言うコトになる。
最終的顧客となる患者の姿・実態などは余り関係が無い、と言う状態だったとも言える。

その様な状況から、製薬企業が積極的に「BtoBtoC」の関係まで考え始めているのだ。
確かに、患者の姿・実態などを製薬企業が知るコトで、どれだけのメリットがあるのか?と言う疑問が起きるとは思う。
しかし、ドラッカーだったか?コトラーだったか?チョット記憶が定かでは無いのだが、「BtoB」の関係であっても、最終的顧客の姿を知らなくては、その商品・サービスのマーケティングはできない、と言うコトを言っていたと思う。

製薬企業がこの様なコトに積極的になり始めているのは、がんの治療薬が一般的な薬と全く違う発想で創られ、認可されれば大きな利益を生むからだろう。
「一般的な薬と全く違う発想」と言うのは、抗がん剤などは「副作用があって当然」という考えがあって創られるからだ。
驚かれる方も多いかも知れないが、がんという病気が自己細胞の暴走によるモノなので、がんを治療する=自己細胞にも影響を与える、と言うコトになってしまうのだ。
そのために必要なコトは、患者自身へ薬の副作用の理解を促す必要がある。
先般の「イレッサ」の問題にしても、一つは「総ての肺がんに効果的」と思われ、投与したが実は、投与するコトで他の重篤な副作用を引き起こす、と言うコトが確認される前に承認されてしまった、と言うコトと副作用に対する理解が医療関係者だけでは無く、実際にその薬を飲む患者さんにまで届いていなかった、と言う2つの問題があった。

一方、がんの罹患者が増加の一途を辿っている日本では「極力副作用の少ない抗がん剤」というモノが求められる様になってきた。
そうなると、副作用で苦しむ患者本人から副作用の症状や問題点などを聞き出す必要が出てくる。
その様な場面がとても限られているが故に、製薬企業が積極的にがんなどの公開講座の協賛やサポートをし始めているのだろう。

そんなコトも考えさせられる1日だった。

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