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集英社の正月広告

2016-01-05 20:36:23 | CMウォッチ

先日エントリした「出版社の広告がない、正月広告」について、「集英社のお正月広告は挑戦的」というコメントを頂いた。
朝日新聞名古屋版になかったのか?私の見落としだったのか?と思い、集英社のサイトで確認をしてきた。
集英社:2016 AD



昨年、様々なところでメディア、特にNHKが政府よりだと言われてきた。
その一方、多くの人たちが「伝える。伝えられる情報の真意を知る」コトの大切さを実感した、1年であったかもしれない。
そのような社会の動きを「読書」という方法で、「伝えられる内容の理解」を深めるコトの大切さを訴えているのが、この広告だと思う。
しかも「読書」と「平和」という、関連性の無い言葉を並べるコトで、昨年の「戦後70年とこれから」という問題を提起しているようにも思える。
ご指摘の通り、とても挑戦的だが、反面押しつけがましいところがない。

と同時にこの広告には、様々な出版物が登場している。
左側の広告で目を引くのは、女子高校生の隣にいる高齢の女性が(どうやら)電子書籍で、読書を楽しんでいるようだ。
その右側の広告では、親子で漫画を読んでいる。子供が被っている帽子は右側のお父さんのものだろうか?
「平和だからこそ、自由に読書を楽しんでください。様々なことを読書を通して知ってください」と言っているかのようだ。

ただこの広告の意図は、広告の一番下にあると思う。
とても小さい文字なので、読みにくいのだが「永遠平和は空虚な理念ではなく、我々に課せられた使命である」という、カントの「永遠平和のために」の一文が掲載されている。

この小さな文字で書かれている、カントのことばこそ、この広告が訴えたいコトだと思う。
そして「書籍」が果たす役割というのは、先人たちが残したメッセージを伝え続けていくことであり、その使命を出版社は持っている、といことだと思う。

 


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